2024年は辰年のなかで最強の年だとされている、60年に一度の「甲辰の年」。そのうえ3月15日は、新しい物事をスタートするのに最適な日とされる「一粒万倍日」(いちりゅうまんばいび)とお金にまつわる吉日の「寅の日」、なにを行ってもすべて大吉となる「天赦日」が重なる「トリプル開運日」と言われています。
そんな日にトライしてみたい開運アクションが、龍の絵をなぞって描く「なぞり龍」。そのコツなどについて教えてくれたのは、神田明神の龍画『双龍図屏風』の作者であり、『引き寄せ力アップ!開運なぞり龍』(扶桑社刊)の著者でもある龍画家・絵獅匡さんです。
絵に自信がなくてもOK!「なぞり龍」で幸運を引き寄せる
古来、水、風、火などの自然現象を司る神獣・霊獣として崇拝されたり、守護者として尊ばれたりしてきた日本の「龍」。人間と友好的な関係を築くことが多く、善意や慈悲に満ちた存在として描かれてきたそうです。
すべての画像を見る(全6枚)「僕自身にとって原点でもあるアニメ『日本昔ばなし』のオープニングでは、子どもを背に乗せた龍が登場します。老若男女を問わず、日本人は龍という神秘的な存在に恐れおののくと同時に、親しみを抱いていたのではないでしょうか。龍の絵を描き始めて20年近く経ちますが、神田明神さんとの出合いをきっかけにさまざまなご縁がつながり、ほかの神社仏閣への奉納、御朱印、龍図依頼が増えたり、龍神のご加護を感じることが増えました」と話すのは、龍画家・絵獅匡さん。
そんな龍神様とつながり、龍神の最強の力と幸運を引き寄せることができると言われているのが「なぞり龍」。手本に沿って龍の絵を描くものですが、単になぞると言っても、絵心に自信がない人はどうしても及び腰になってしまうもの。そこで、絵獅匡さんの「なぞり龍」には、だれでも挑戦しやすく、開運パワーもアップする工夫がされているそうです。
「僕が描いた『なぞり龍』は、描きやすさを念頭に作成しました。描きやすい龍を描くことで感情移入がしやすくなるので、龍に思いが届き、引き寄せ力がアップするんじゃないかと思っています。ぜひトライしてみてください」
自分自身の心を見つめながら龍を描く
準備するのは、『引き寄せ力アップ! 開運なぞり龍』と好きな筆記用具。最初は手直しが効く鉛筆がおすすめだそう。慣れてきたら、サインペンや筆ペンなど、にじみや裏うつりしない筆記用具なら好きなもので構いません。
「なぞり描きを始める前に、自身の置かれている状況や、気持ちの状態を確かめましょう。それに合った龍を、目次や各ページから見つけて決めます。インスピレーションで龍を選ぶのもいいでしょう。なぞり描きをする龍を決めたら、龍への願いごとを書き込み、声に出して読み上げましょう。そうすることで龍に言霊が届きます」