注目を集める50代以上のひとり旅。でも、未経験の人にとっては、なかなか一歩を踏み出せないもの。ひとり旅に関する著書をもつ、シニアブロガーの中道あんさんは、「ひとり旅は、ひとりだけについ手を抜きがち。とびきり楽しむためには事前に準備も大切」と語ります。そんな中道さんが考える、ちょっとしたコツで旅の楽しさを深める10の秘けつを紹介します。
すべての画像を見る(全5枚)事前に旅の目的とテーマを決めておく
私は、あまり計画性がない方で、SNSで絶景が目の前に飛び込んできたり、ご当地グルメを見てしまったときに、猛烈に「旅に行きたい!」となります。一度旅のスイッチが入ってしまうと、そこからどこへ行こうかと探しはじめるのですが、なんとなくではどこに行っていいのやら分からないものです。
自分は今、どんな気分で旅をしたいのか心の声をしかり聞いてあげることが大事です。私の場合、以下のような基準で旅のテーマを決めています。
・ほんのひとときリフレッシュしたいのなら、近場温泉宿かちょっと豪華なホテルステイ旅
・食いしん坊さんには、その土地でしか食べられないグルメを堪能する旅
・新しいことがしたいのなら、日本の手仕事や工芸、アクティビティで“初めて”を体験する旅
・歴史や文化に触れたいのなら、世界遺産巡りや古い町並みを散策する旅
・静かな場所で自分と向き合いたいのなら、自然に包まれながらリトリート(非日常的な場所で自分と向き合い、にゆったりと時間を過ごすこと)に滞在する旅
このように、テーマを決めると、計画が立てやすくなりますし、旅がグッと楽しくなります。コツはたくさん予定を詰め込みすぎないことです。メインの目的地を決めたら、そこから何をしようかと考えて、コースや時間配分を決めます。つい、あれもこれも楽しそうとまとめるより、余裕をもたせるのがより深く旅を楽しむコツです。
いちばん元気な朝こそ「アクティビティ」に参加する
最近のお宿では、朝ヨガ、朝座禅、朝ハイキングなど。ちょっと早起きして朝食前にアクティビティメニューを楽しめるホテルが増えました。ホテルを選ぶときには、そういったサービスがあるかどうかも基準にしています。
また、のんびりホテルのお庭を散策したり、周辺を散歩するのも楽しいものです。日頃できない朝寝坊をするのもいいですが、なにかちょっとした活動をするだけで気分が上がっていきますし、なにより朝ごはんがとってもおいしく感じられます。
朝食に力を入れているホテルを狙う
朝食はなんたって一日の始まりですから、大注目です。わざわざ、朝食のためだけに泊まったホテルもありますし、朝食を食べに出かけたこともあります。一日のごきげんを決めるのは朝食だといっても過言ではありません。優雅なひとときを迎えられる、朝ごはんに力を入れているお宿に泊まるのも満足度アップの秘けつです。