50代の子どもに80代の親が期待していること

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統計によると、フランス人で配偶者が亡くなった後の一人暮らしは圧倒的に女性が多いそうです。そして彼女たちは一人暮らしの女性同士で声をかけ合って気丈に暮らしています。

パリでもちょっとステキなビストロで、お昼に常連のおばあさま同士が楽しそうにランチしているのをよく見かけました。とにかく人の世話にならないで済むうちは自由に暮らしたい、という感じです。

夫の両親担当の理学療法士も「なるべく助けを借りずに自分でやる」ことをすすめているそう。両親の世代は徹底的なレディファーストで義父はいつも義母の代わりにものを取りに行ったり、ドアを開け閉めする行動が体に染みついているため、義母になんでも1人でさせて見守るのが難しいと言っていました。

現在パリに住む子どもたち(彼らにとっては孫)や私たちがたまに来てくれると、刺激になって元気が出るとよろこんでくれます。でもあまり長居すると体も気持ちも疲れてしまうので、一緒にいるのは少しだけでよいそうです。

自立した老後の姿を見せてくれた両親

私たちのフランス滞在の最後に、夫の父から自分が認知症になったら施設に入れてくれるよう頼まれました。もしものときの家、お金、手続きのこと、そして葬儀のことまでしっかり調べて準備していました。

遠くに住む私たちの負担にならないよう考えている彼から、自立した老後の生き方を教えてもらった気がします。

 

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