画廊と美術館での学芸員経験をもち、現在は美術エッセイストとして活躍中の小笠原洋子さん。高齢者向けの3DK団地でひとり暮らしをしています。小笠原さんの新刊『財布は軽く、暮らしはシンプル。74歳、心はいつもエレガンス』(扶桑社刊)より、こだわりのインテリアについて一部抜粋で紹介します。
手づくりインテリアで暮らしに彩りを
すべての画像を見る(全5枚)お金をかけずに、今あるもので工夫する、ということに努めてきました。「方丈の庵好み」の私にとって、3DKの部屋は広すぎます。無用の一室を物置にしてしまわないよう、ギャラリー化することにしました。といっても高価なものはなく、珍奇な品々が展示してあります。家族が遺したものも飾りました。
ギャラリーとは、非日常的空間、あるいは別世界的な場だと思っています。この「ワタシギャラリー」に中近東のアイテムが多いのは、現代日本の装飾文化の中で、私がイスラム系にもっとも異国情緒を感じているからです。
アクセサリーも壁に飾れば彩りに
たとえば、エキゾチックでアンティークなブレスレットとイヤリングを組み合わせて壁飾りにしてみました。これらは装身具として買ったというより、美術品として手に入れたものです。
イヤリングの片方は、照明のアクセントに
さらに、イヤリングのもう片方は、照明器具に取りつけるなどしてみました。こういったことは、考えてみれば考えるほど、アイデアは無限に生まれるものです。