人生100年時代。いずれ訪れる年金だけの生活になってもゆとりある日々を過ごしたい…と思ったことはありませんか。整理収納アドバイザーの原田さよさん(60歳)は、現在、夫婦ふたりで受け取れる年金の見込み額で生活しています。要介護の義母を含めたシニア世代3人暮らしの原田さんに、お金との向き合い方を教えてもらいました。

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今後への備えと日々の楽しみを夫婦で考える

義母と暮らすようになってから、夫婦の老後についても考えていると話す原田さん。詳しく伺いました。

●今を楽しむことを忘れずに!

食費からお小遣いまで含めて、原田さん家族の月の総予算は約20万円。なぜならその金額が「この先、夫婦ふたりで受け取れる年金の予想額」だから。今年60歳になったばかりの原田さんですが、50代のうちから「いつか訪れる、年金だけの生活」に慣れておこう、と暮らしを小さくしてきました。

「食費は月にひとり2万円として、外食も含め、3人でほぼ6万円。かなりがんばっているほうだと思います(笑)。すべてを手づくりするのはやめたものの、とくに義母には、決まった時間に、温かくて栄養バランスのいいものを食べてもらう。市販のお惣菜を利用するようになっても、それだけは変えないようにしています」(原田さん、以下同)

3人分の食費は20万円の予算に含めていますが、義母さんにかかる医療費や介護費は、義母さんの年金でまかなっています。

新NISAの書類
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20代のころに証券会社で営業担当をしていた原田さん。もちろんNISAで資産運用しています。

「新NISAに切り替わるにあたって、証券会社を変えようと思って。目下手続き中です」

原田さんのお金の使い方

「生活費には夫婦お互いのお小遣いも含んでいます。それと、年に3回は行きたいね、と話している夫婦旅行(1泊2日のドライブ、約5万円)の予算として月1万3000円も生活費から積み立て。年を取って体力がなくなったり、免許証を返納する日が来ても、これぐらいの予算を組み入れておけば、そのままゆとり費用にできますよね。

やりたいことがあるなら、少しでも若いうちに楽しむべきだと思うので、できるだけ計画的に。それでいて、年金の範囲内で暮らせる自分になっておけば、安心して今を楽しめると思うのです」

●50代半ばからスタート!スマホで家計管理

スマホの家計アプリ『おカネレコ』を使っています。自分で費目を編集できて、月ごと・年ごとの費目別データも即グラフにできるすぐれものです。

「つけるのも簡単。買い物をしたら、レシートの数字を拾って打ち込むだけ。使いすぎたカテゴリーもすぐわかりますよ」

●車の買い替えでガソリン代が減少

「車の買い替えはいつも新車だったのを、初めて中古の、それも小型のディーゼル車にしました。するとガソリン代が約4割減! おかげで夫がゴルフに通う頻度も上がったのでなんとも言えませんけど(笑)」