大人だからこそ難しい友人関係。「若い頃は友人は多ければよいと思っていましたが、いざ大人になってみると、友人関係をキープするのが難しく、そして友人が多くても幸せとは限らないと気づきました」というのは、アラフィフの夫婦ふたりで暮らすミニマリストのブロガー・本多めぐさん。ここでは、「アラフィフからの友人関係は少数精鋭をおすすめする理由」について教えてくれました。

関連記事

アラフィフからは「ながら&ついで掃除」。ズボラでも“いつ行ってもきれいな家”が続く
ひとり時間
アラフィフからは自分時間の充実を※写真はイメージです
すべての画像を見る(全4枚)

1:50代は「人間関係を絞る時期」

アラフィフになると、人生の優先順位がはっきりしてきます。健康、家族、仕事や勉強、家事や暮らし、そして心から大切にしたい友人。

忙しく充実した毎日の中で、友人関係に割く時間は限られています。若い頃のようになんの気なしに友人と会える時間も体力も、50代になると減っていくのを感じます。

若い頃は飲み会や趣味や仕事のつながりもあり、多くの友人を持ちやすい時期でした。しかし、アラフィフにとって、多くの友人との関係を維持するのは現実的に難しいもの。体力は落ち、更年期になるとちょっとした体の不調がどこかにあったり、また親の介護が始まって家をあけにくいなんてことも。

カフェ
※写真はイメージです

仕事、家族のこと、自分の時間とバランスを取りながら、心から大切に思える数人との関係を深めていくのが、無理のないスタイルだと思っています。

「質の高い関係」を築くためには、お互いに時間と気持ちをかける必要があります。深い話を共有したり、お互いの大切な瞬間をともに過ごしたり。これにはエネルギーが必要です。だからこそ、自分が本当に心から大切だと思える人との関係に絞り、集中させることが大事ではないでしょうか。

 

2:そのつき合い、本当に必要ですか?

50代になると、人生のどこに価値を置くのかがハッキリ見えてきます。それは友人関係においても同じこと。あなたにとって「本当に」必要なのはどんな関係ですか? もし、ある人との関係が常にモヤモヤするなら、その関係を見直すときかもしれません。

スマホ
※写真はイメージです

そもそも、友情をキープしたりメンテナンスするのは、時間と手間がかかります。定期的に連絡し、SNSやLINEなどで連絡し、たまに会っておしゃべりする機会をつくることもありますよね。自分は40代後半から老眼が始まり目が疲れるため、スマホの連絡もおっくうになりがち。あまりたくさんの交流は難しいと感じています。

それに、年を重ねるとともに、どの友人と深く関わりたいか、どの関係が自分にとってプラスになるか、見極める力も養われます。本当に心地よいと感じる友人に、エネルギーを注ぎたいです。大切なのは量より質。数多くの友人をもつことよりも、心から信頼できる数人との深いつながりを大切にする方が、より充実すると感じています。

あまり意味のない関係に時間を費やすことは、自分自身の大切な時間を奪っているようなもの。人生のこの時期には、どの関係を深め、どの関係を手放すか、自分自身で選択する力が必要です。自分にとって本当に大切な人との時間を大切にし、充実した人間関係をつくっていきたいと思います。