子どもが劇的に落ち着く、たった2つの約束

眠る男の子
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困り果ててご相談に訪れたAくんのご家庭に、私たちは次の2つのお願いをしました。

1:毎日、夜7時に夕食を食べ始めること
2:夜9時には布団に入ること

この2つさえ守れば、残りの時間の過ごし方は、Aくんが自分で決めて生活してよい。宿題と入浴はしてもしなくても構わない、としたのです。大好きなゲームを禁じられることもなければ、宿題を強制されることもないので、Aくん自身もこの約束をすんなり受け入れることができました。

そして2か月後。Aくんの様子はすっかり変わりました。夜9時に寝るためには、8時頃までにゲームをやめなければいけないと気づき、自分でゲーム機を親御さんに返すようになりました。宿題やお風呂、学校の支度は、やらない日もありましたが、親御さんはそのことについて一切口出しをしないようにしたそうです。

すると、そのうちにAくんは朝自分で起きられるようになり、登校前の10〜20分で、みずから宿題に取り組むようになったと言います。

「学校での行動も落ち着き、家でも暴れたりすることはなくなりました」と、お母さんはうれしそうに報告してくれました。

小学生になっても、やはり重要なのは睡眠時間です。その残りの時間から生活に必要な時間を引き、最後に残った時間を勉強にあてることが、結果としてよい脳を育てると肝に銘じてください。

成田先生の新刊『誤解だらけの子育て』(扶桑社新書)には、45もの“誤解”と、子どもを伸ばす正しい方法が掲載されています。

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