リビングのテレビに残されたドラマの視聴履歴
すべての画像を見る(全4枚)夫に話しかけられれば普通に答えるし、家庭内でギスギスした空気をつくらないようにしているという沙織さんですが、結果的にそれが何年も続くともはや事務的な話しかしなくなってしまったともいいます。
「今は夫と寝室も別々。テレビはリビングに大きいのがあるので、それぞれあいている時間に好きな番組を見たりしているのですが、ちょっと前にセックスレスをテーマにしたドラマがやっていて、おもしろいなぁ思ってハマって見ていたんです。そしたら、自分以外の視聴履歴にそのドラマのエピソードが上がっていたから、あぁ夫も見ているんだくらいには気がついていたのですが…」とため息をつく沙織さん。
夫から「あのドラマ、俺も見ました。まるで俺たちの悩みと同じでびっくりしました。久しぶりにしませんか?」ってLINEがきたのです。
「ま、口頭で直接言われても困りますけどね。こっちがこんなに嫌いオーラ全開なのに、ただただゾッとしました。しかも“俺たちの悩み”って、私はあんたとしないことに1ミリも悩んでいません。本当にバカなの? って思いました」
完全に空気が読めないオジサンと化した夫と、別れを決意した瞬間だったといいます。
結婚15年目の妻の秘密。今度は入念に準備を…
「前回、離婚できずに失敗しちゃったんで」と吹っきれた様子で明るく話す沙織さん。今度は勢いで家を飛び出すことなく、入念に生活の基盤が整ってから離婚話をきり出すつもりなんだそう。
「私、この家はすごく気に入っているんです。娘たちの成長を見守った思い出がいっぱい詰まっている場所なので。だから、本当は彼女でもつくって夫に出て行ってほしい。今はとにかく、自分の収入を上げて、生活力をつけないとって思っているんです。娘たちはいずれ巣立つ日が来るし。夫とは縁をきりたいけれど、このままひとりぼっちは寂しいですからね」
だれも知らない妻の秘密
だれか好きな人でもいるのですか? と聞くと「いやいやいや…」と言いながら、沙織さんはだれにも言ってないという秘密を打ち明けてくれました。
「じつは娘のこととか夫のこととか、私には家庭のことを相談できるママ友がいないんです。同じような話題を共有できる人が欲しくて…。それでこの間初めて友達を見つけるためのオフ会のようなものに行ってみました。ちょっとお酒を飲む感じかと思っていたんですけれど、出かけてみたら、男女さまざま、いろいろな方がいて。夫との離婚にはまだ時間がかかりそうですが、上手に息抜きしながらがんばろう思っています」
パートナーからの暴力のほか、怒鳴る、侮辱する、脅すなどの行為、また性行為を強要する、避妊しないこともDVに相当します。警察のほか、以下の相談窓口も利用できます。DV相談ナビ #8008(はれれば) DV相談+(プラス)0120-279-889(つなぐ はやく)