夫の入院中、娘が深刻な顔で…

入院
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「死んじゃえばいいのに…とまでは思わないですが、夫の入院中、心配もしなかったです。自業自得でしょという憤りのほうが強くて。夫なしでも、娘たちとの3人暮らしに、なにも不便を感じませんでした。あの産後のDVのときに、気持ち的には終わっていたんですよね」と思い出す沙織さん。

「それと夫の入院中、長女が私に『お父さん、浮気してんじゃない?』って深刻そうな顔して相談してきたんですよ」

沙織さんの夫は、50代に入り老眼が進んでいたせいで、スマホの文字を打つことが難しくなり、音声入力をよく使っていたそうなのですが、「○〇町 ラブホ」と調べ物をしているのを聞いてしまったのだそう。

「浮気とか不倫っていうほど、まともに女性とつき合っている感じじゃなかったので、そういうのが好きな人とワンナイトみたいな感じで遊んでいたんでしょうね。けれど、そういういかがわしい調べ物をしていることを知ってしまった長女は、それ以降、父親を気持ち悪がるようになってしまいました。私にとって夫は本当にどうでもいい人なので『ははは、そんなことしてたんだ。まったくバカね~』って明るく流したけれど、娘の立場からしたらショックでしたよね、きっと。夫の女遊びに勘づいている娘に、どう対応すればいいのか、今でも悩んでいます」

長女が父親を気持ち悪がるように…

夫を嫌う娘
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夫は無事にコロナによる肺炎から回復し退院をしたものの、当時は世間体も悪く、沙織さん一家はとても肩身の狭い思いをすることになりました。夫のコロナ感染はすぐに近所に知られるところとなり、娘たちも沙織さん自身も、スーパーへ買い出しに行くだけでも、こそこそしなければならないような状況に。

「とくに娘は、今まで親しくしていたお友達に、あいさつをスルーされたりしたようです。思春期の女の子同士のやり取りにあまり親が口出しもしにくかったので、相談してくれるのを待っていたのですが『どうして私がこんな目に遭わなければならないの?』って言われたときには言葉に詰まりました」と沙織さん。

コロナ対策の意識が低いうえに、浮気までしている父親を嫌悪する気持ちが増幅していく長女。沙織さん自身も「あんなバカな男と、10年前にきっちりケジメをつけていれば、娘がこんな思いをしなくてすんだのに」と悔やむことになってしまいました。
しかし、家の中で妻にも娘にも嫌われていることにすら気がつかない鈍感ぶりを発揮。沙織さんのスマホに、夫から「久しぶりにしませんか?」と敬語のLINEがきてゾッとしたというお話はまた次回。

◆次回のお話はこちら!

「久しぶりにしませんか?」夫からのLINEに絶句:40代のセックスレス・沙織さんの場合5

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