●NISAではどんな個別株が買われているのか?

では、NISA口座ではどのような銘柄が買われているのでしょうか。下の表は、マネックス証券の顧客による買付金額トップ20です。

グラフ
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「堂々の1位に輝いたのは日本郵船(9101)で、国内最大手、世界第2位の海運大手です。コロナ禍によるコンテナ船賃料の高騰で一気に業績が伸びました。配当利回りが20%を超えた時期もあり、その後も注目されています。

銀行株が5銘柄ランクインしているのも特徴的です。2位の三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や、9位の三井住友フィナンシャルグループ(8316)など、メガバンクが上位に入っています。銀行株はほかの銘柄に比べて、配当利回りが高いという魅力があります。

また上位20位のうち、配当利回り3%以上の高配当株が14銘柄もあります。NISA口座では長期投資が基本なので、大企業かつ配当利回りが高い銘柄は要チェックです」

●成長投資枠で買える金融商品とリスク&リターンの関係

つみたて投資枠では、国が定めた厳しい条件をクリアした長期投資に適している投資信託が対象商品になっています。一方、成長投資枠では、より幅広い金融商品に投資することが可能です。投資信託だけでなく、日本株や海外株も対象です。

「ここでよく理解しておきたいのは、様々な金融商品の値動きの大きさ、リスクについてです。そうでないと相場が思わぬ方向に動いてしまったときに委縮して、目も当てられない状態になってしまいます。

許容できるリスクは人それぞれです。収入、余裕資金、年齢、家族構成、ライフデザイン、投資の目的、投資経験などによって変わってきます。

たとえば、余裕資金が多い場合や、年齢が若く単身であればリスクを許容しやすくなります。逆に、小さな子供がいる世帯などでは許容しづらくなります」

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上の図は金融商品によるリスクとリターンの関係です。リスクを低く抑えようとするとリターンが低下し、高いリターンを得ようとするとリスクも高まります。リスクとリターンは比例しますので覚えておきましょう。

本記事は投資の参考となる情報提供を目的としております。投資の結果に対する責任は一切負いません。また、本記事の内容は予告なく変更される場合もあります。

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