年末に向けて、大掃除のことを考えるタイミング。でも、「なにから手をつければいいのかわからない…」という方も多いのではないでしょうか? そこで、今年中にスッキリ片づけたい場所やもの、片づける際のコツなどについて紹介します。

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リビングの片づけで「最初に捨てるべき」もの

部屋をきれいに見せたいけれど、どの場所から片づけていいかわからない人も多いはず。そこで、整理収納アドバイザー・原田さよさんが行った、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)をスッキリ使いやすくする片づけについて紹介します。

●目につきやすい高さにある“面”から片づける

原田さよさん宅のテレビ台
リビングでまず片づけたいのは…
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部屋をすっきり見せるには、まず、目につきやすい高さにある“面”にものが乗っていないようにすることが大切です。「目につきやすい“面”」=「視線が行きやすい場所」。LDKでいえば、テーブルやテレビ台、キッチンカウンターなどの面がそうです。私は、そのうちでもいちばん目につきやすいテレビ台の上から片づけました。

ほかの場所が少しぐらい散らかっていても、視線が「目につきやすい“面“」に行くことで、周りへの意識をそらすことができます。目につきやすい“面“が整っていれば、部屋全体の印象をよく見せてくれる効果も期待できます。

ちなみに整理とは、複数あるもののうちから「不要」なものを取りのぞくことを言います。もし“面”の上でどれを取りのぞくか迷ったら、使用頻度を考えながら決めてみてください。

●“面”に乗せてしまいがちなものは、その近くに収納場所をつくる

次に片づけたのが、リビングからつながるダイニングテーブルの“面”です。食事をしたり、書き物をしたり、読書をしたり、宿題を見てやったり。家の中心となるダイニングテーブルは、どこのお宅でも大事な存在ではないでしょうか。

ダイニングテーブルの上にはものがないのが理想ですが、わが家は乗せてしまいがちなものがあります。そこで一度、それらをどの程度の割合で使っているか確かめてみました。すると、置き場所がテーブルの上でなくてもいいものが見つかりました。そういうものは、ダイニングテーブルのすぐ後ろに置いていたチェストの引き出しへ入れました。

原田さよさん宅の引き出し
リフォーム前のダイニングテーブルのチェストの例。リフォーム後は、ダイニングにつくってもらった収納のなかにしまっています。現在ダイニングテーブルの上にあるのは、義母の薬などをいれた箱だけです

もし引き出しなど収納できる場所がなければ、お家にある空のケースなどをテーブルの上に置いて、その場所で使いたいものをひとまとめにするのもいいと思います。さらにものが増えないよう、それ専用に収納グッズを買うのは控えていただき、できるだけ家にあるものを利用して収納の工夫をしてみましょう。

<収納の位置を決める順番は…>
・家族それぞれが、普段LDKのどこによく座っているか観察する
・使っている場所の近くにする
・なにかをするとき使うものを、グループでまとめる
・使用頻度が高いものほど、使いやすい場所にする

原田さよさん宅のキッチンカウンター

最後に私が片づけた“面”が、キッチンカウンターの上です。高さがちょうどよく、ついいろいろと置いてしまい、「でき上がった料理をここから出す」という役目を果たさなくなっていました。キッチンカウンターの“面”を少しずつ整理して、ものがほぼない状態を保てるようにしていったら、キッチンから見てもダイニングから見てもスッキリしただけでなく、キッチンカウンター本来の使い方ができるようになりました。

ちなみに、“面”の上にひとつだけ飾るものを置いていると、ほかのものを置きにくくなる効果があります。なにも落ちていない芝生の上に、ゴミを捨てにくいのと同じかもしれませんね。家族の反応も、根気よく待っているうちに変わり、すっきりした状態を保てるようになりました。

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50代からのリビング片づけで「最初に捨てるべき」もの。すっきりが続く4つのコツ