そろそろおせちを考えておきたい季節。豪華にするか、ちょっと楽しみたい人など、さまざまな需要があります。一方で、昨今続く止まらない食品の値上げラッシュ。その流れを受けて、ローソンストア100「100円おせち」も、ついに一部の商品が150円に価格改定し、話題になっています。とはいえ、おトクであるのはこれまでどおり。上手に活用するコツを食文化研究家のスギアカツキさんが考えてくれました。
すべての画像を見る(全7枚)今年のローソンストア100のおせちを上手に活用するアイデア
お正月の食卓には欠かせない「おせち」。今年は食料品の値上げラッシュが止まらない1年だったため、毎年”100円おせち”で大人気の「ローソンストア100」にも注目が集まりました。結果としては、発売される全45種類のうち31種は100円(税別)を継続。14種類は150円で、新商品や付加価値を持たせるなどの工夫とともに登場しました。
「ローソンストア100」の”100円おせち”は、2012年の発売以来累計1500万食を販売し、低価格と小分けニーズが人気の秘訣に。私は毎年、同シリーズを全種類試食して魅力をご紹介してきました。今年の感想は、選べる選択肢がさらに広がり、新春の節約には大活躍してくれるということ。おせちを準備する際、ローソンストア100も上手に活用していくのが、節約にとってもいい手段です。そこで今回は、オススメのアイテムをご紹介しながら、おせちづくりのアイデア・ポイントをお届けしていきたいと思います。
(1)豪華なおかずは欲しい分だけ購入する
今年初登場する注目度ナンバーワンの商品は、「北海道産帆立煮」。中国への輸出禁止で行き場を失った北海道産の大ぶりな帆立を活用し、利尻昆布だしなどで味付けした本格派商品です。昨年までの超人気商品「味付けあわび」とともに”150円おせち”(税別)としてラインナップされていますが、これらの豪華おかずは、必要な分だけを購入するようにするのが賢明です。
(2)「ちょっとあればいいもの」は買うべし
おせちを盛りつける上で、「ちょっとあるだけでさまになる」というアイテムってありますよね。ちょっとの存在感で大きな貢献をしてくれる彩り系のおかずは、他店で購入するよりも断然にお得です。例えば黒豆に添える長呂儀(ちょろぎ)は代表格。忙しいおせち準備の中で、人参の飾り切り(梅)は、時短にも活躍してくれる新商品です。
(3)品質にこだわった「かまぼこ」はむしろお買い得
今年のかまぼこは重量を120から85gへ減らしたものの、原料に鯛を混ぜ込むことで品質を上げることに成功しています。考え方次第ですが、よいものを適量食べたいと願う人には今年のリニューアルは喜ぶべきポイントではないでしょうか。100円おせちにこだわりながらも、おいしくなったかまぼこを味わうことができます。