ムダな出費が多い家にあるもの3つ
片づけのプロとしてたくさんのお宅を訪問してきた下村さん。そこで気がついたのは、片づいていないおうちは無駄な出費が多く、家を片づける目線を持つと出費が減るということです。ここでは、家にあると要注意なものを3つ教えてもらいました。
●1:5本以上あるビニール傘
すべての画像を見る(全10枚)片づけが苦手…というお家に多くあるのが、不意の雨でコンビニで買ったビニール傘。玄関の傘立てにあふれそうに入っています。どれもまだ使えるものですし、「来客が困っているときに差し上げたいから」などの理由で捨てにくいものです。
使わないけど捨てられない、そしてまた出先で雨に降られたら買ってくるからどんどん増えていく。
じつはわが家には出先で慌てて買ったビニール傘がありません。雨が降りそうなときは必ず折りたたみ傘を携行するからです。また多少の雨なら小走りなどで対応し、傘を買うことを可能な限り避けようと思います。
これは無駄な出費をしたくない&ものを増やして収納をパンパンにしたくないという気持ちからです。
コンビニの傘は500円かもしれませんし、一本一本はさほど場所を取りません。だけどチリも積もれば…ですし、「雨が降ったら傘を買えばいいや」というのは無駄遣いであり、ものが増えていく思考癖だと思います。
●2:引き出しからあふれている使い捨ての割りばしやスプーン
キッチンの引き出しからあふれんばかりにつめ込まれているコンビニなどのおしぼりや割りばし、スプーンなど。これはコンビニなどでお弁当をたくさん買っている、ということです。もちろん忙しいときや体調が悪いときにお弁当は本当に便利でありがたいのですが、やはり自炊に比べると割高な出費になります。
使い捨てのおしぼりや割りばし、スプーンは「ここに入るだけ」とスペースを決め、そこからあふれそうになったときは「少しお弁当を買いすぎているかも?」と出費を見直すタイミングにしましょう。
●3:使いこなせていない、使いかけの洗剤
家を掃除しよう! きれいにしよう! そう思ったらまず洗剤を買って気合を入れたくなります。そしてドラッグストアには強力な洗剤から、ナチュラルクリーニングまでたくさんの種類の洗剤があって目移りしますし、トイレ用、浴室用、キッチン用などあれこれ使い分けたくなります。
けれど掃除熱が冷めてしまったり、使いこなせなかったりで収納の奥に使いかけの洗剤がどんどん溜まっていく。これでは使わない洗剤に使ったお金はもったいないし、収納の中も片づきません。
「便利そう!」とすぐ買うのではなく、まずは手持ちの洗剤で掃除できないかを試してみましょう。また「使いきる」ことを意識して掃除をがんばれば、その分おうちもきれいになります。こまめに掃除をすれば洗剤もそんなに買わなくてすみますから、結果節約にもつながります。
記事の初出は2022年11月。内容は執筆時の状況です。