夫の愛人に直接言われた怖い言葉
二度目の浮気に絶望しながらも、責任を感じた義理の両親は「なんとしても愛人と別れさせる」と宣言。綾子さんは、とにかく日々の生活を大切にすることだけに集中しました。かわいい盛りの子どもたちに夫婦喧嘩をしてる姿を見せたくないという思いもあったといいます。
そんなある朝、夫が会社へ出かけた直後、インターホンが鳴りました。
●早朝の訪問者の正体
すべての画像を見る(全4枚)「スーツを着た女性が立っていて、なんかごにょごにょ言っていたんですけれど、早口でうまく聞き取れなくて。てっきり保険屋さんかなにかと勘違いして、出ちゃったんですよ。そしたら『ご主人と同じ会社で、いつもお世話になっているB美です。近くまで来たので、ちょっと奥様にもご挨拶にと思って』って言われて、あぁ、愛人なんだなと思いました。最悪ですよ、向こうはメイクをバッチリしてるけど、こっちはスッピン。不意打ちで押しかけられて、唖然としました」
わざわざ夫がいない時間を見計らってきたと思われるB美は、簡単な挨拶と「奥様のお顔を見てみたかった」という怖いセリフを言い残し去っていったそう。
●「産後にしなかった私が悪いのかな…」
「相手の女の『私の顔を見てみたかった』っていう言葉がとにかく恐ろしくて。手足の震えが止まらなくなったんです」と綾子さん。
「義理の母に電話をしたらすぐに来てくれて、夜、夫が帰宅してから、義理の両親も交えて家族会議をすることに。今度は『浮気をするつもりじゃなかった。B美も綾子もどっちも好き。だから浮気じゃない』と訳の分からないことを言ってました。義理の父に雷を落とされてシュンとする夫はまるで小学生のよう。自分勝手で考えが浅はかなんですよね」
離婚という選択肢は考えなかったのですか? と聞くと「2人の子どもの将来を考えると、目の前が真っ暗になりそうで。そういう先のビジョンを見通す余裕すらない感じ。今はこうして普通に話せますが、このときは涙がボロボロ止まらなくてしんどかったです。産後に行為をしなかった私が悪いのかな…って自分を責める気持ちもありました」と当時の心境を思い返してくれました。
独りよがりな恋愛がやめられない夫。愛人と別れさせるために義理の両親がとった苦肉の策についてはまた次回したいと思います。