50代、これから先の暮らしについて考え始める人も多いのではないでしょうか。築50年越えの団地で日々節約や時短、インテリアの工夫を楽しみながら自分らしくひとり暮らしをするブロガーのきんのさんも、50歳を前にして団地に引っ越すという大きな選択をしました。

ここでは、きんのさんの著書『54歳おひとりさま。古い団地で見つけた私らしい暮らし』(扶桑社)より、きんのさんの団地暮らしの工夫などを抜粋・再編集してご紹介します。

今回は、古い団地へ引っ越して「まず最初にしたこと」について教えてもらいました。

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“ここに来てよかった”そう思うため、築50年の団地をフルリノベーション

49歳のとき、母の介護がきっかけで新築で購入した都内のマンションから、築50年超えの団地へ引っ越したきんのさん。最初に団地の部屋を見たときは、思わず驚いてしまったそう。

壁紙は剥がれ、カビのしみもあちこちに…
壁紙は剥がれ、カビのしみもあちこちに…
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「築50年の団地に『あとどれだけ住めると思っているの?』という意見もありましたが、それも考慮の上。ですが、実際の部屋を見たときは衝撃でした。壁紙は剥がれ、床も天井もボロボロでカビだらけ。不便な間取りで脱衣場もなく、入浴時の着替えは玄関から丸見え。狭いトイレ、古びたキッチン、もちろんエレベーターや最新セキュリティもナシ。都内のマンションとの落差に涙が出そうでした」

しかし、マンションを手放しあとは前を向くしかない状況だったきんのさんは、「ここに来てよかった」と思えるような家をつくろうと切り替えることに。そんなきんのさんが最初に取り組んだのは、リノベーションノートづくりでした。

ノート

「マンションのチラシやインテリア雑誌から、いいなと思った写真を切り抜いてはノートに貼り付け、イメージ固め。このノートを持ってリノベーション会社に相談に行きました」