炭酸飲料コーラを用いるユニークな「コーラケーキ」

発想力の豊かな人が多いアメリカでは、「わー、おもしろい!」と感じ入るユニークなお菓子に出合うことがしばしばあるそうです。

「たとえばクッキー生地にポップコーンやポテトチップスを混ぜ込んだり、ゼラチンの代わりにマシュマロを使ったり。生地にトマトスープを混ぜ込んだケーキもあります。身近な食材をお菓子に混ぜ込むのですね」

アメリカの食文化で欠かせない炭酸飲料の大きな一角をなすコーラも、菓子づくりによく使われます。なかでも生地にもフロスティングにもコーラを使う、チョコレート風味のコーラケーキは広く知られている菓子です。

●コーラケーキ

コーラケーキ
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1990年代、南部テネシー州発のレストランチェーン「クラッカー・バレル」がメニューに掲載して全国に広がったとされる南部生まれのケーキです。

【材料(12cm角の角型1台分)】

<生地>

  • A[バター(食塩不使用)45g ココアパウダー(無糖)小さじ2 コーラ45g 薄力粉50g グラニュー糖45g]
  • B[卵(Mサイズ)1/2個分 プレーンヨーグルト15g 牛乳小さじ2 重曹小さじ1/5 バニラオイル少々] 
  • ミニチュアマシュマロ20g

<フロスティング>

  • バター(食塩不使用) 15g
  • ココアパウダー(無糖) 大さじ1
  • コーラ 大さじ1
  • 粉砂糖 65g

【つくり方】

(1) <生地>小鍋にA(ココアパウダーはふるう)を入れてミニホイッパーで混ぜながら中火にかける。フツフツと沸いたら火からおろす。

(2) ボウルに薄力粉をふるい入れ、グラニュー糖を加えてホイッパーで混ぜる。(1)を注ぎ、滑らかになるまで混ぜる。

(3) 別のボウルにBを入れてホイッパーで滑らかになるまで混ぜ、(2)に加えて混ぜる。ミニチュアマシュマロを加え、シリコンベラで滑らかになるまで混ぜる。

(4) (3)をオーブンペーパーを敷いた型に流し入れて平らにならす。180℃に予熱したオーブンで20分、竹串を刺して生の生地がつかなくなるまで焼き、網に取る。型からはずさない。

(5) <フロスティング>ケーキが焼き上がる直前につくり始める。小鍋にバターとココアパウダー(ふるう)、コーラを入れて中火にかける。バターが溶けたら火からおろす。ふるった粉砂糖を加え、ミニホイッパーで艶が出て滑らかな状態になるまで混ぜる。

(6) 焼き立ての(4)の上に、(5)をすぐにのせる。型ごと傾けて表面に均一に広げる。フロスティングが固まったら、ペーパーごと型からはずす。

 

★ポイント

マシュマロのサイズが大きいときは、バター(分量外)をナイフの刃先に塗りながら小指の先程度のサイズに切って使う。

本書を読んでいると、アメリカの市井の人々の暮らしに紛れ込んだような、そんなワクワクとした楽しさも体験できます。おいしいお菓子と一緒に旅行気分まで味わうこともできそうですね。

 

アメリカ菓子図鑑 お菓子の由来と作り方: 全50州を網羅。広大な土地と多文化が育んだ115品

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