桜が見ごろです。豪華絢爛な桜並木からしだれ桜、ライトアップされた夜桜など、いろいろな桜を楽しみたいもの。
そして、すてきな景色は、写真としても残しておきたいですよね。
「桜の撮り方にはいくつかポイントがあります」と語るのは、写真教室を主宰する西村りつ子さん。
桜をきれいに撮るテクニックを教えてもらいました。
桜を子どもとともに撮影する3つのポイント
●ポイント1:被写体である子どもの後ろ「背景」に桜を入れることを意識して
桜を入れて子どもの写真を撮るなら、背景に桜がぐっと入り込んでくる場所を選びましょう。
この写真の場合、奥の桜が背景として生きています。
小さな子の場合は、抱っこして桜に近づけてあげる方法もおすすめです。まるで、桜に包まれているような雰囲気に撮れます。
この写真の場合、子どもの位置は、桜の真下ではなくカメラと桜の間くらいになります。そうすることで、子どもはある程度大きく写り、後ろの桜は広く切り撮ることができます。
●ポイント2:背景だけじゃない!前ボケに桜を入れてみて
桜の隙間から奥にいる子どもを撮影してみてください。手前の桜がぐっとぼけて、幻想的ですてきな雰囲気になります。
そのとき、背景にも桜を入れてあげるのがコツ。前ボケに入れた桜だけでは、なんの写真かが伝わりにくくなってしまうので、そこもワンポイントです。
●ポイント3:部分写真でもOK!子どものかわいい手のひらに寄っておしゃれな写真に
桜が舞うころ、手のひらに乗せた桜を撮るのもおすすめです。
子どもの手は、ふっくらしていてとてもかわいいですよね。そこにちょんと乗った桜が、季節感を出してくれて、春の思い出の1枚になります。
桜の色を上手に出すには
桜をそのまま撮ると、ほのかなピンク色は写真に写りにくく、白っぽく写ってしまいます。
どうすれば、かわいい桜の色を撮れるのかを説明します。
(1) ホワイトバランスの微調整で、マゼンタを強く設定 (2) 色合いの調整をマイナスに一眼レフやミラーレス機なら、この設定を変えるだけで、桜がほのかなピンク色に撮れます。
スマホなら、アプリで後ほど色合いを変えることもできます。
1年のうち今しかない、桜の時季。ぜひ、すてきな1枚を撮りに出かけてみませんか?