●思っていたより難しい…!
筆者が選んだのは、7級のなかでも比較的バランスを取りやすいウォール。壁が前傾しているので、体を預けるようにして登ることができます。
まず、スタートのホールドに両手をかけるのは問題なし。次に、それぞれの足を地面近くのホールドに乗せるのも難なくクリア。クライミングシューズを履いたとき、足の指先が少し曲がるピッタリサイズに軽い違和感を覚えましたが、ホールドを足指でグッとつかむためのキツさなのだと納得です。
さて、ここからはグレードを色で示したテープが横に貼られたホールドだけを使って、ゴールを目指すのですが…これが、思ったように登れません!
すべての画像を見る(全4枚)ウォールを登る前に、スタートとゴールの位置を確認することはもちろん、それに加えてどのホールドを使って登っていくのかという手順というか道筋のようなものを考える必要があるそう。
確かにほかの人を見てみると、登る前にウォールの前に立って何やら考えている様子。どちらかというと、直感と勢いで動いてしまう筆者にとって、考えてから行動するというのはとても新鮮な行為です。
脳内でシュミレーションを重ね、ゴールにたどり着いたあかつきには、「登れた! できた!」という達成感と充実感で胸がいっぱい。日常生活のなかで、こういった感覚を味わうことはそう多くないからこそ、「よくやった、自分!」と深く感じ入ってしまうのかもしれません。
また、1つの並びをクリアしたら、同じ7級のなかでも壁の傾斜やホールドの並びが違うものへと挑戦~達成を繰り返すことができるので飽きがきません。少しずつ難しいウォールを登れるようになってくると、それが自信につながっていきます。頭も体も使うため、程よい疲労感で夜はグッスリ眠れちゃう。
体のことでいうと、はじめは手でギュッとホールドを握ったり、腕の力だけで登ろうとしたりして指はブルブル、前腕はギチギチ・パンパンの筋肉痛に見舞われていました。ですが、1か月半・週に1回30分登り続けた今は、脚の使い方が上達して幾分楽に登れるようになった気がしています。体幹の筋力もUPしたのか、安定感も増したようです。
●自己肯定感が上がった気がした
初めて1か月半。まだ7級のままですが、「次は6級だ!」という目標ができたことで、ちょっとした張りが生まれ、なかなか自分を褒めることができずにがんばることが当たり前と感じていた筆者ですが、ボルダリングと出合って少しずつ心が上向いてきているな、と感じています。
今回は「ボルダリング」についてご紹介しましたが、なにか新しいことを始めようと考えている皆さんの参考になればうれしいです。