●3:「自分を責めること」をやめる

群衆
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祖母のことについて私は母に言っています。
「そのときには、愛情と思いやりをもって最善の選択をしたのだから、できることはしたんだよ。そのときのお父さんとお母さんには、その選択しかなかったのだと思う」と。
自分を責めてもなにもいいことがない。ただ自分を嫌い、後悔の時間が長引くだけです。

もちろんあとになって冷静に考えれば、また周囲から客観的に見つめれば、違う答えはあるのかもしれません。でも真っただ中にいる人にしか見えない景色がありますし、短い時間の中で決断を迫られれば、迷うこと、後悔の残る選択をしてしまうこともあるものです。

●4:「マイナスばかり」に目を向けるのをやめる

病院

この話には続きがあります。その後、祖母が90歳近くになり、再手術を考える時期になりました。父は亡くなっており、今度は私と母とで決断のときです。そのときわかったのは、母は「どんな状態でも、祖母に生きていてほしい」ということ。

ということは、あのとき手術をしたことは、祖母にとってどうだったのかはわかりませんが、母のためにはなっていたのではないかと思います。

母が宮城にいた頃には仕事で忙しく、介護は父に任せていた時間があります。でも祖母の晩年は毎日施設に出向き、祖母との時間をもてたことで、祖母が亡くなってからの後悔は少ないようでした。

決断を迫られたときは、どちらが絶対にいいと決めつけるのではなく、そのときそのときよく考え、よりよいと思われる選択をしていけたらと思っています。

 

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