●随所に収納を設けてリビングはいつもすっきり
私はもともと持ち物が少ないし、年々、買わなくなってきていますが、夫と娘は物持ちがよくて捨てられないタイプ。とくに夫は買い物が好きなうえ、思い出を残しておきたいからと、旅先で買ったTシャツや手ぬぐい、映画のパンフレットなどをたくさん持っています。さらに心配性だから消しゴムや歯ブラシのストックも大量にあって、「こんなにいるかな」と思うほど。
家をすっきりさせるには、買わない、持たないがいちばんですが、家族で暮らしているとそうもいきません。「リビングダイニングには私物を出しっぱなしにしない」というルールを決めているのと、自分なりの収納の工夫で、何とか整った状態を保っています。
・散らからない工夫(1) 収納力抜群のDIYのテレビ棚
すべての画像を見る(全6枚)8年ほど前、増え続ける本や書類に困り果てて、リビングダイニングに棚を置くことにしました。ぴったりサイズでイメージに合うものを求めて、お店やネットを見ましたが、探せども探せども見つかりません。常に目に入る場所だし、ずっと使うものなので、間に合わせのもので妥協はできない。でも探している時間がもったいない。そこで、自分たちでつくることに。
DIYでつくった棚を置いてから、「本や書類はここに置く」と決まり、散らかりにくくなりました。増えていくもの、テーブルの上などに置きがちなものも、収納場所を決めれば片づくことを実感しています。
・散らからない工夫(2) キッチン収納を家族のロッカーに
キッチンの収納棚は、初めは食器棚にする予定でしたが、ちょうど3つに分かれていたので、娘のアイデアでそれぞれのロッカーとして使うことに。ダイニングテーブルのすぐ脇なので、かなり便利です。
私のロッカーには、カメラやレンズ、スチームアイロン、アウトドアの道具などを収納。ステンレスでマグネットがつくので、扉の内側も収納場所に。
・散らからない工夫(3) スーツケースは小物類を入れて出しっぱなしに
押し入れにしまっていたスーツケースを取り出して、あいたスペースには着用頻度の低い服を収納。30年ほど愛用のスーツケースはシルバーとシックな黒で、わが家の空間になじむので、ソファの横に置いて収納に活用することに。中には使用頻度が低い革バッグやかご、帽子などを入れています。サイドテーブルとしても使えて便利。
発想を変えてみると、意外と新たにいい収納場所が見つかるもの。ぜひ家の中を探してみてください。
60歳を迎えて「今がいちばん楽しい!」という金子敦子さんのライフスタイル本『ヤッホー! 60歳』(扶桑社刊)では、コンパクトでも快適に暮らす住まいの工夫をさらにくわしく紹介。おしゃれや人づき合い、60歳から新たに始めたスポーツ自転車やゴミ拾いの習慣など、好奇心を失わず前向きに過ごすヒントが詰まった1冊です。