●夫の親族も借金だらけだった

貧困
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「お金にだらしないのは夫だけでなく、夫の両親、そして夫の妹さん夫婦も一緒。どちらの家も、すでに銀行からの借り入れを断られているような状態だったんです。とくに妹さん夫婦のところは、複数の消費者金融からも借金をしていて『ご主人の仕事先に怖い人が来てしまって、うちで貸せるなら助けてあげたい』と夫に泣きつかれて…。けれど、はっきり言って夫の収入で貸せる余裕なんてありません。すでに私が結婚前に貯めていた貯金をきり崩しているというのに、なにを言っているのかと思いました」

こうして結婚してすぐから両方の親、そして親戚づき合いが完全にきれてしまったというさやかさん。子育てはだれの助けも借りることができず、孤独を極めたといいます。

●意地でも離婚はしないという決意が仇に

実家に帰る

「親の反対を押しきって結婚し、出産し、頼れるあてがなくなった私はとにかく判断を誤り続けました。当時は目の前のことローンの返済と育児のことでいっぱいいっぱい。避妊してくれないので次々と子どもを妊娠して、なんとか生活のたしにと思ってせっかく働き口が見つけても、またすぐ妊娠して辞めなければならなくなってしまって…。けれど4人目を産んだあとに、もう限界だと思って実家へ帰る決心ができました」

産後、さやかさんがどんなに疲れていても、したくなると布団にもぐりこんできたという夫。拒否をしても結果的に力負けして断りきれずにまたすぐに妊娠。ほぼ1年おきにこれを繰り返し、働くことも離婚することも、だれかに相談することもできず、身動きがとれないまま、気がつけば4人の子どもの母に。

実家に帰ったとき、さやかさんは29歳。以降17年以上夫とは完全レスのまま。「もうあの人に絶対に体を許すつもりはない」といいます。次回は、夫とのセックスを避けるため別居しようとしたところ、夫が暴れ出し、警察沙汰になったお話です。

◆次回のお話はこちら!

実家に押しかけた夫が警察沙汰に。セックスレス、その後の夫婦の形:さやかさんの場合2

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