宝塚歌劇をこよなく愛するヘアメイクアップアーティストの山本浩未です。私、「TAKARAZUKA」を知って人生が変わりました! そんなTAKARAZUKAのすばらしさをみなさまにお伝えするべく、観劇の感想や、今後の公演への期待をつづります。すべては私の妄想、個人的な感想&意見でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

vol.60 花組公演 『CASANOVA』

花組公演 『CASANOVA』
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18世紀ヴェネツィアに生まれた稀代のプレイボーイ、ジャコモ・カサノヴァ。詩人や作家、聖職者、詐欺師、錬金術師、そしてスパイ…さまざまな貌(かお)をもつカサノヴァが辿った数奇な人生を基に、愛と夢に彩られた冒険譚を、明日海りお主演のオリジナル・ストーリーでつづるスペクタクル・ミュージカル大作。

衣装が色鮮やか! 宝塚的なデザインの美しさにうなりました

主役のカサノヴァ役を演じる明日海(あすみ)りおさんの美しさは、だれもが認めるところ。トップになって、いや、月組時代の準トップを入れたら、もう7年も真ん中で輝き続けている宝塚の新しいレジェンド。

もうやりつくしたんじゃない!? と思うけど、毎回、期待を裏切らないスター力!
実力や存在感は当然ながらとしても、ビジュアルの美しさにはホントうなる。

今回の役は稀代のプレイボーイ、カサノヴァ。
プログラムにもあったけど、1000人の女性を虜にしたどころじゃない、毎日2000人以上のハートを震わせている明日海さん。
今回も想像以上の麗しさ!!

まず、衣装がどれもすてき! 初めのシルバーから、黒、赤、ヴィヴィッドな色の組み合わせなど、相手役の仙名彩世(せんなあやせ)さんとともに、効果的な色使いのお衣装がホントすばらしい。デザインは宝塚的でいてなんともカッコいい。

オープニングで赤いドレスの娘役さんたちに囲まれた、シルバーのお衣装の明日海さんの猛烈にすてきなことといったら~。もちろん赤いドレスの花娘たちもみんな美しい~。
そのあとは、パープルにターコイズブルーのコントラストの効いたおしゃれな街着に。続いて、黒、赤づくめのお衣装へ。

最後フィナーレで、セクシーな娘役さんたちの真ん中でカッコよく踊るときは、黒から淡い色合いにグラデしたキラキラのお衣装で、男役さんたちとの大階段もビシっと。さらに、淡色ラベンダーのおそろいのお衣装を着て仙名さんとデュエットダンス。
最後の最後、ごあいさつの大羽根の配色は、お衣装とリンクした淡いラベンダーからパープル、ピーコックグリーンと、最後までスタイリッシュ! すばらしくすてきなんです。
明るいブロンドヘアをザクッとまとめてて、毛先をいい感じにラフに逃がしたヘアスタイルは、なんともおしゃれでお似合い。メイクはもちろん華やかな男前。
いやはや、美しい!

ドーヴ・アチアさんの楽曲は、さすが洗練されていて耳になじむ、これからどんどんよくなるだろうな。
音楽もすばらしかったけどとにかく、とにかく美しさがものすごく際立ってたのでした。

【山本浩未】 宝塚をこよなく愛する乙女系ヘアメイクアップアーティスト。「生活者としてのキレイ」をテーマに活躍中。シンプルでわかりやすい美容理論を元にメイクアップ、コラムの執筆など連載を持ち、健康的で美しく暮らすライフスタイルが、世代を超えた女性に支持されている。近著に「おとな美人を作る「メイクの基本」」(宝島社刊)「今治美肌タオル付き山本浩未のスチームON顔(おんがん)」(講談社刊)「きれいは力」(幻冬舎刊)、「美人メイク基本の「き」」(宝島刊)、「同窓会で二番目にキレイになるには…」(小学館刊)など著書多数