●これから備えておきたいこと
すべての画像を見る(全4枚)東京でも、私の地域は回覧板があって、災害の避難所のことも書かれていたりするので、この頃はよく読むようになった。
ゲリラ雨とか、線状降水帯による被害は、県単位でなくかなり限られたエリアだけだったりするので、新聞とかテレビよりも、もっと小さなコミュニティでの情報が必要だ。
コミュニティーラジオやケーブルテレビ、回覧板や広報、ご近所さんと普段から親睦を深めておくことも大切になってくることなんじゃないかな。もし電気がなくなりスマホが使えなくなったら…最後に助けあえるのはご近所同士のネットワークではないだろうか。
これからお引越しを考えている人は、ハザードマップをよく見て、災害に強い土地に住むことをお勧めしたい。地盤の強さや、川の氾濫の危険性、土地の高さ低さもあなどれない。昔の地名に「氵」のつく土地は水気が多いとも言いますね。案外、そういう迷信のようなことも当たっていたりする。都会には川や海を埋め立ててできている場所もたくさんあるので、引っ越しのときには古地図も見ているという方もいる。
備えあれば患いなしと言うけれど、一番の備えが地域や家を選ぶときかもしれない。
私は、東京の家の近くの川が氾濫し、浸水一歩手前という経験をしてから、パソコンのサーバーやアルバムなどの大切なものは2階で保管するようになりましたよ。
これからが、夏本番。今からでもできることをやってみましょう。取り越し苦労だったねと、笑って次の季節を迎えられたらそれが一番だよね。
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