●会話をしたり映画を見たり、家族で同じ時間を過ごしたい
すべての画像を見る(全2枚)「子どもがiPadを使う日と、使わない日をつくってみたら、iPadを見ている日はすごく怒りっぽくなることがわかった」と話すのはペルニッレさん。
一時期はiPadはしばらくお休みにしていたものの、子どもたちの気持ちを尊重したいとの思いもあり、今は週に2回、1時間だけと決めているのだとか。時間になると画面にロックがかかるように設定しているそう。「家族いっしょにいる時間は、会話をしたり映画を見たり、家族で同じ時間を過ごしたいなと思って。子どもの成長とともにいろいろ試しているところなの」。
「これをしたら画期的に変わる」という方法はないのかもしれません。でも、危機感の意識が高いというのはみんなに共通しているように感じます。
●自分が本来必要だった時間が、少しずつ戻ってきた
さっそく、わが家でも、デジタル生活のルールをつくってみることにしました。まずは、インスタグラムやフェイスブックなどの緊急性が低いものの通知はオフにすること。また、夜の6時半から朝の8時までは通知が来ないように、おやすみタイマーの時間を見直しました。この時間は完全に見ないというわけではないのですが、「意識をして見ないようにする時間」としています。また、テレビをつけるのは本当に見たいものがあるときだけ。暇だから、なんとなく見るのはやめました。
あらためてルールを書いてみると、どれもこれも基本的なことばかり。まるで、子どものルールみたいだなぁと自分でも思います。でも、今までは情報を受け取るばかりだった時間で、夫とゆっくり話をしたり、読みたかった本を読めたり。自分が本来必要だった時間が、少しずつ戻ってきています。
意識をして、自分なりのルールを決める。たったこれだけのことなのに、わが家に小さな革命が起きています。
くわ原の「くわ」は、正しくは十に草冠に木
『北欧の日常、自分の暮らし』(ワニブックス)では、こちらで紹介した以外にも、家事や子育て、毎日の暮らしのことなど、著者が北欧で小さい子どもの子育てをしている3家族を取材して学んだ、豊かな暮らしのエッセンスがつまっています。遠い国のすてきな暮らしの中に、わたしたちの暮らしのヒントとなる知恵が満載です。