ポイント3:売却を想定しているなら築浅物件を!

マンションの外観
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売却前提の場合、築50年などの築年数が古すぎる物件を購入してしまうと、売却時には、築70年近くなるというようなケースも生じて、買い手がつきにくくなります。

スムーズ、かつ下落率を小さくするためには、築20年程度までの物件を購入するのがいいでしょう。

たとえば、子どもが生まれたばかりの家庭が、子どもが成人したタイミングで売却をする想定で、築15年の物件を購入した場合。18年後の築年数は33年で、マンションであれば、一応買い手がつきやすい築年数です。

ちなみに、流通する中古マンションは、成約の約3割、新規登録の約4.5割が築31年以上の物件です。この数字のギャップからも、築年数が少ないものが有利であることがわかります。

 

ポイント4:税制優遇&実需を兼ねた50㎡以上を選ぶ

マンションのLDK

広さについては2つの視点で考える必要があります。

1つめは、住宅ローン控除や不動産取得税、固定資産税の軽減等が受けられるメリットがあるという点で、40㎡以上の物件がひとつの目安。ですが、現実的には50㎡以上がおすすめです。

もう1つは、需要の高い40〜50㎡台はシングル、カップルが暮らしやすいいサイズ、60〜70㎡台はファミリー向きとして需要が高く、売却しやすいと言えます。

逆に100㎡を超えるような広い物件は、魅力的ではありますが、購入したい人が限られてしまうので、売却はしにくくなります。

どういった広さの物件がベストか? これは、立地とも関係してくるので答えはひとつではありません。ただ、筆者が普段の取引を見ていると、都心部では40〜50㎡台の需要が高く、郊外では60〜70㎡台の需要が高いようです。自身の暮らしとあわせて参考にしてみてください。

 

ポイント5:形や間取りが特殊なものは避け、一般的なものを選ぶ

変わった間取りのマンション

物件そのものの形は、正方形に近い間取りのように、扱いやすいものが好ましいです。また、角部屋はとくに人気があります。

逆に、デコボコが多いような特殊な形は暮らしにくい印象があり、好まれません。たとえば50㎡台であれば、それぞれの居室に窓がある1LDK+WIC(ウォークインクローゼット)や2LDKといった間取りが売却しやすいです。

室内が雁行型になっていたり、三角形、旗竿型などの変わった形状の物件は、価格が抑えられている場合が多く、一見すると「お買い得」と思えるケースも。しかし、将来の売却を意識するなら、避けた方がいいでしょう。

 

ポイント6:小規模マンションは避ける

マンションの規模が、10戸以下のような小規模マンション。また、敷地が狭いマンションは、不動産価値が低いと判断されやすいので、安かったとしても、購入はひかえた方がベター。

少なくとも20戸以上あり、できるだけ敷地にも余裕があるマンションを選びましょう。分譲マンションの価値は建物+土地の価値です。ですから、売却を意識する場合は、とくに気にすべき点です。