中のカラータンクを主役に質素に見えないように

●7/16 日曜日 夫と2人でランチ

イラスト
すべての画像を見る(全3枚)

ミキ:夫と2人でランチに出かけた。じりじりと焼かれるような暑さの日は、腕を露出するよりも長袖のシャツで肌を覆った方が暑さから身を護れる。日焼け対策にも冷房の寒さ対策にもなるし、今日みたいに羽織りにすれば暑いときは脱いだらいい。水色のタンクトップをインして夏らしい清涼感を意識。色のメリハリがあるとコーディネート全体にもメリハリが出て、リネンのクタッと感が気にならなくなる。スカートを合わせて女性らしさと涼しさもプラスした。

「なにか資格を取ろうと思って」と夫に相談。「無理して働かなくていいよ」と言われたけど、そうじゃなくてこれは自分の人生のためということ、自分のことに向き合うことが楽しくなっていることを話したら「前向きな理由なら、それは応援する」と言ってくれた。

簿記? 宅建? 調剤薬局事務? 介護福祉士? 社労士? どんな資格があれば今の時代を乗りきれるのかもわからないとこぼしたら「時代がどうとかじゃなくて、やりたいことじゃないと続かないでしょ。あと、ミキは自分が興味ない勉強は苦手なんだから」と痛いところをつかれた。「人と接する仕事の方が好きなんじゃないの?」

ケーキ屋でのパートもそろそろ7年になる。ひたすら同じ仕事の繰り返しだったけど、お客さんと接するのが楽しかったから続けてこられた。しかもケーキ屋というものは、多くの人がだれかのためを思って買いに来る。ケーキが並ぶショーケースの前で、だれかのためを想いながらどれにするかを選ぶ、お客さんの真剣な顔を見るのが好きだった。

もつべきものは夫。私のことをよくわかってくれてる。だれかのためになる仕事がいいな。介護福祉士かな。それかヨガインストラクターとかもいいかな? 「いずれにせよ勉強するなら時間が必要でしょ。パートやめたら? ぜいたくはさせてあげられないけど、ミキが欲しいものを買うくらいのお金は一応俺にだってありますから」

私、家庭をもってよかったな。未来の応援をしてくれるのは両親だけだと思ってた。こうして夫が将来のことをサポートしてくれるって、すごく幸せ。

これから先、私だって夫のためのサポートができる人でいたい。ずっと一緒に生きていくためにも、私の人生、新しく切り開いていかなくちゃ。

 

●今回のキーアイテム:白リネンシャツ

涼しく着られるリネンだから、夏でも長袖が着たい人におすすめのアイテム。今回のミキはダボっとしたオーバーサイズを選んでカジュアルに着こなしていますが、コンパクトに着るトレンドも戻ってきているので、きれいめ派の人はジャストサイズを選んで同じような着こなしをするのもよいでしょう。合わせるものを選ばないので、オンでもオフでも便利です。

【今回の主人公は…ベーシックな服装が得意の“ミキ”】

登場人物

40歳のミキ。専業主婦。夫、中1の息子、小四の娘、義母と生活中。近所のケーキ屋さんで週3パート勤務。158cm、標準体型。やさしげなオーラがあり誰からも親しまれるがそれが裏目に出て舐められることも。どんな場にも対応できるベーシックな服装が得意。地味になりがちなことが悩み。