●なにもしないハワイ旅

旅行
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家族旅行は、夫とわたしのスケジュールが合うのが年末年始しかなく、20年近くハワイに2、3週間滞在する旅を続けてきた。なんにもしない旅。観光はほとんどなし。行き始めた頃はドライブがてら名所を巡ったり、マリンスポーツやゴルフもしたりしたが、そのうちにそれも飽きてくる。スーパーに行って食材を買い込み、ずっとホテルやコンドミニアムのプールサイドや部屋で飲んだり、食べたりして、本を読み始めては寝るという、ハワイじゃなくてもいいじゃん、っていう旅。でもこれをできるのがハワイ。気持ちのよい風と晴れ晴れとした澄んだ空のおかげで、リフレッシュできる。

旅先でも料理するの? ってよく聞かれたが、キッチンが変わってもまったく苦ではない。
旅先では時間に追われることがないので、食べたいときに食べたいものをつくるからできるのかもしれない。外食もしたいけれど、年末年始のハワイの人気の店は前々から予約をしておかないといけないこともあって、無計画な夫婦にはまったく合わないのである。

最近は娘の学校の休みに合わせた滞在となり、そのうちに両親が高齢になったことや、飼い猫の具合が悪いことなどの理由で、年末年始は実家に帰ったり、実家から足を延ばして北陸へ旅をしたりするようになった。またハワイへ行きたいなと思いつつ、先のお楽しみとしている。

●ひとり旅をすることも

料理

娘の中学入学を機に旅取材や長野巡り、ひとり旅もできるようになった。といってもその旅の前後はかなりハード。ごはんやおかずを仕込んで、簡単にレンジや鍋で温め直すだけで食べられるものを準備し、ゴミ出しなど日々やることをこと細かにメモしたり、小ざっぱりと部屋を片付けて出かける。帰ってくれば洗濯の山、部屋にはいろいろなものが散らばり、ほこりだらけとなっているから覚悟して玄関を開ける。それでも気持ちよく送り出してくれるだけありがたい。

ひとり旅はヨーロッパへ。クラシックバレエを観に行く。最初は久しぶりなので、朝からうろうろと歩き回ったり、買い物をしたりしたが、これが裏目に。肝心の舞台のときに時差もあってこっくりこっくり眠くなる。当日券で入ったミュージカルはほぼ寝てしまった。それからはなにもせずにじっとしていようと決める。

旅の目的は舞台。欲張らず朝ごはんを食べたら、散歩をする程度で、時差調整。本を読むなどしてホテルで過ごし、時間になったらおしゃれをして劇場へ出かけるように。

舞台を堪能したあとは、帰り道にワインを買って部屋でひとり飲みを楽しむ。

 

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