●最新作は“アフレコ”現場が舞台!

ヘロQの皆さん
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1994年発足の“ヘロQ”は、来年30周年を迎えます。これまで数多くの公演を上演してきましたが、なかでも印象的だった公演はあるのでしょうか。

「基本的にはオリジナルの脚本でやってるので、”生みの苦しみ”がある。だから、どの公演も大変だったし、どれもかわいいものになってます。でも、最初の公演『ほろ酔ひ横町 ー純情編ー』は、“はじまり”だったので印象には残ってるかな。

あとは途中から、横溝正史さんの『金田一耕助』シリーズや、山田太一さんの『異人たちの夏』といった、学生時代に好きだった小説を舞台化するみたいなこともやりだして…これは大きいターニングポイントだったかもしれませんね」

ほかにも、声優主宰の劇団ではめずらしかったアクションや殺陣を取り入れるなど、常に挑戦し続けるヘロQですが、6月23日からは『タイムアフターレコーディング』というオリジナル作品がスタートします。

フライヤー

この、『タイムアフターレコーディング』は、1978年のアニメ『グラハムダーV』最終回のアフレコスタジオが舞台。収録現場で予想外のハプニングがさまざま巻き起こるなか、果たして最終回を無事に放送できるのか…!? という、なんとも気になるストーリーですが、じつはこの『グラハムダーV』という作品は今回の公演のためにつくったオリジナルのアニメ

ほかにもキャラクターデザインや主題歌もつくられ、劇中ではなんと関さんの久々の“歌声”も聞けるそう! これは楽しみですよね。

「いろいろな仕かけもありますし、あとはアフレコの現場がリアルに描かれているので、普段ぼくたちがどういった段取りで、どう行われてるのかよく分かるんじゃないかな。見ごたえのある作品になっているので、皆さんにはぜひ劇場に足を運んでいただけるとうれしいですね」