現在、金曜22時からオンエア中のドラマ『ペンティングトレイン-8時23分、明日 君と』(TBS系・金曜22時~)。いよいよクライマックスが近づき、物語も盛り上がりを見せています。ここでは、第8話の見どころを振り返ります。
『ペンティングトレイン』第8話。ついに現代へ!それぞれが決断した道は?
すべての画像を見る(全2枚)山田裕貴さん演じる美容師・萱島直哉を始め、消防士の白浜優斗(赤楚衛二さん)、畑野紗枝(上白石萌歌さん)らが乗車した電車が近未来に飛ばされてしまう…というストーリーの本作。
ワームホールという現代に戻る糸口を見つけた白浜ら。わずかな希望にすがりつくように、再びワームホールを出現させるべく準備を進めます。
しかし、全員の心がひとつになっているというわけではありません。絶対に戻りたい者、戻りたくない者、怖い者、迷いがある者…。自分がその立場だったとしたら、と考えれば、それぞれが抱く思いが異なることは想像がつきます。
●現代に戻らないという選択をした萱島に…
萱島は現代に戻らないという選択をしたひとり。ワームホールを出現させることに成功し、みんなで戻ろう! となったときに、萱島は畑野に対して想いを口にします。
「会えてよかった」
「俺は、だれも信じられなかった。信じてこなかった。でも今はちょっとだけ、信じられるかもって思ってる」
好きだとは言えない、素直じゃない彼の精一杯の言葉。
じっと見つめ、頬に触れることさえできず、肩にポンと手を置くだけ。メインは恋愛ドラマではないのですが、山田裕貴さんのワンシーンに込められた所作は切なさを十二分に伝えてくれます。
そして、そんな萱島を引っ張るのは白浜です。
「俺を信じろ」
こんなことを言えるのは、白浜が真っ直ぐで熱い男だから。白浜自身も、これまで自分のせいで先輩にケガをさせてしまったことを悔やみ、苦悩してきました。そうした弱さを乗り越え、自分の想いを伝えられなかったら後悔することも知っている白浜は、強い意志でまわりの人間の心も動かします。
そんな風にぶつかり合いながらも自分の弱さを見せ合った2人だからこそ、互いを鼓舞し合えるのです。