共働きで、家事に避ける時間がない。そのうえ、片づけも苦手‥。そこでハウスメーカーでの家づくりの際に「散らかって見えないキッチン」をプランすることにした日刊住まいライター。そこそこ家事をこなせば、自然にすっきり見えるキッチンにするために工夫したこと。そして、実際の使い勝手について語ります。
すべての画像を見る(全11枚)手元を隠す、立ち上がりのあるキッチン
わが家は、夫婦と1歳の長男の3人暮らし。1年半前にハウスメーカーで、注文住宅を建てました。
夫婦でともに、働いています。家事にあまり時間は割けませんし、片づけも苦手です。そのうえ、仕事で疲れて帰ってきて、ごちゃごちゃとしたキッチンを見ると、げんなりしてしまう筆者。
そこで家づくりの際には、なるべく散らかっているように見えないキッチンを目指しました。
工夫のひとつは、手元を隠す、立ち上がりのあるキッチンを採用したことです。
モデルルームによくある、おしゃれなフルフラットキッチンに、筆者も憧れた時期がありました。しかし、共働き&片づけが苦手なわが家。そんなキッチンにしたところで、調味料や洗剤、水切りラックなどを丸出しにしてしまい、生活感でいっぱいになってしまうことでしょう…。
実際、手元隠しがあるのは大正解でした。仕事に育児と忙しくて、食器洗いのあとのふき上げと片づけをあと回しにしてしまう筆者。水切りラックに洗った食器を放置した状態が、リビングやダイニング側からは見えないことに、とても助けられています。
もし散らかった印象を目にしてしまったら、「片づけなければ」というプレッシャーにさいなまれたのでは。手元隠しは、精神衛生的によい働きをしています。
プランニングの段階では、「立ち上がりがあると、キッチンの背が高くなり、圧迫感が出るのでは」という不安がありました。しかし、1年半ほど暮らしてみて、実際に感じたことはありません。
また、立ち上がりのあるキッチンにしたことで、収納スペースの追加になりました。これはうれしい誤算。筆者が採用したタイプは、ダイニング側の方にオープン棚があるものです。
ただ、便利使いが過ぎました。郵便物や仕事道具の一時置き場として、ポイポイものを置いてしまっていたところ、生活感が丸出しに。
そこで、あとづけで同色のカーテンを取りつけました。おかげで、すっきりと見えるように。
余談ではありますが、立ち上がりのあるキッチンとはいえ、油はねには有効ではありません。わが家では、油が多く出そうな調理をする際には、ガードを使っています。