ついまわりが引くレベルで喋りすぎてしまう…そんなお悩みへの対処法は?

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ついつい毎回、知り合った人の前でお調子者を気取って、まわりが引くレベルで喋りすぎてしまいます。沈黙が苦手なのが主な理由ですが、できれば直したいです。

さゅゆさん(39歳・パート主婦)

●「しゃべり酔い」に注意し、沈黙の時間も作ってみる

しゃべり好きなのは仕方ないとしても、ですよ。「お調子者を気取ってしまう」と書いてある部分を読むと、もしかしたらあなたのおしゃべりのきっかけは、まわりへのサービス精神から来てるのではないでしょうか。

それだとしたら、お礼こそ言われないでしょうが、助かってる人は意外に多くいるはずです。職場で静かすぎて気まずいときに、あなたが明るくしてくれた、といういつの間にかの親切は、きっと何度もあったのでは。お礼は言われないけどね(2回目)。

もしかしたら問題は、「沈黙が苦手」という部分かもしれませんね。しゃべってるうちに、自分の言葉にだんだん気分的にハイになってはいなかったでしょうか。しゃべる人は、自然に注目や視線を浴びることになります。ひどくなると、ほかの人に注目してほしくない、自分だけ見てほしい、という感じで、会話ではなく1人しゃべりになってしまうという。

私の勝手な造語ですが、「しゃべり酔い」といって、自分で出す言葉のアルコール成分に、自分で気分が上がってしまう、ということが実は大いにあるのです。部下を叱責してるうちに気持ちよくなって、どんどん止まらなくなってしまう上司、といえばよくある光景でわかりやすいかもしれません。あれも自ら分泌してしまう、タチの悪いアルコール成分です。しゃべりの上手な人、好きなタイプほどそうなりがちかもしれません。

大人になると、「職場は明るく、かつ仕事は寡黙に」というのが理想です。仕事が始まったら、黙ってて欲しい。それはまわりが意外と口に出せないものです。やっと仕事が終わった、さあ、これで彼女のおしゃべりが聞けるぞ、と、まわりの楽しみになれるほど、沈黙の時間もしっかり作り出せば、あなたのおしゃべりは、かなり良い結果にかわってくるはずです。

自分のことをしゃべりすぎだとわかってるあなたなら、希望が持てると私は思います。逆に、(私の話はいつまでも無料じゃないですよ)くらいの価値観をもって、ケチケチ小出しにしてみてください。

<清水ミチコさんがあなたのお悩みに答えます>

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