間取り図と外観について
すべての画像を見る(全25枚)こちらは配置図と平面図。
南側から見ると4階の大きな出窓が印象的な外観です。一見塔のようにも見える都留さんの家。自宅部分の玄関は、金属製の階段を上がった2階部分に設けられています。
シラカシが大きなアクセントとなる北側。庭のように見える空地は斜面下を走る鉄道会社が管理しており、当面建物が建つ心配がありません。
敷地全体から駐車場に必要な面積を引き算して1階事務所の広さを割り出しました。2階から上はオーバーハングした構造になっていることがわかります。
出窓に天井のスリット。だれもが気持ちいいリビング
家族みんなのお気に入りの場所がリビングのソファ。天井が高くなっていることに加え、屋上テラスにはガラスのスリットがあり、そこから光が差し込むようになっています。
階段脇、建物の東側に位置するキッチン。
シンクはリビング側から手元が見えないように面材が立ち上げられていて、水栓の存在もほぼ隠しています。このため、リビングにいるとキッチンの生活感がまったく感じられなくなっています。
「家族構成の変化で、冷蔵庫だけ大きなものに替えたら奥行きが合わず、少し出っ張ってしまいました」と笑う都留さん。平面にそろえられた面材からわずかに出っ張る冷蔵庫。そこだけわずかに生活感が感じられるのはご愛敬です。
おもに都留さんが使っているという、スタディーコーナー。左には出窓越しにシラカシの存在感あふれる幹が見える特等席になっています。
4階は階段を境に長男と長女の部屋がカーテンでセパレートされています。「子どもが成長して思春期を迎えるので、そろそろ間仕切りを考えなければいけないですね」と都留さん。必要に応じて変えられる懐の深さもこの家の魅力です。
北側から見た2階玄関ホール。主張を抑えた無機的な空間になっています。
2階にある玄関ホールの東側に位置する浴室。「最初、浴室を北側にプランニングして眺望を得られるように考えたこともあったのですが、夫婦ふたりとも目が悪く、入浴中に外が見えても意味がないと今の位置に落ち着きました」(都留さん)。
もっとも北側に位置する洗面。通路の奥に浴室があります。トイレは玄関ホールからアクセス。
都留さんの設計事務所は1階に。