●片づけるうちに気づいた、自分の本当の気持ち
私は障害の重い息子を育ててきたことから、家族優先が当たり前でした。将来もし余裕ができたら、ただただのんびり暮らしてみたいと思っていました。
けれど、片づけを続けながら自分と向き合っているうちに、まだ50代なら新しいことができるのではないか、好きなことをやっていいのではないかと思い始めたのです。
58歳で整理収納アドバイザーの資格を取ったこともそのひとつですが、ほかにもありました。たとえば興味があった趣味にトライしてみるとか、一人旅をしてみるとか…。
すべての画像を見る(全3枚)家族や友人も大切に思っていますが、私は元々ひとりがラクで好き。ひとりの時間を楽しんだ後、満たされたら家に帰る。そんな暮らしが実現するまで、あと少しです。
同居の義母も少しずつ施設で過ごすようになってきているので(これは義母にも施設のスタッフさんにも感謝しています)、夫婦で思い出の地をめぐる旅を始められました。ひとり旅も、きっと実現すると思っています。
●家も心の中も片づけて、未来にワクワクしてみませんか
先のことを考えてワクワクすると、大変な片づけもがんばれると思います。
振り返ると、50代はたしかに体調が変わったり気分が落ちこみがちになったりと、変化が多いものの、まだ片づける体力や気力はありました。「身軽に暮らしたい、自由な時間を楽しみたい、そのためにできるだけ若いうちに家の中をすっきりさせておきたい」と思っている人は、ぜひ早いうちに片づけを始めてみて欲しいです。
人生100年時代。だとすれば、60歳の私はもちろん、50代の人たちはまだまだこれからです。自分ががんばってきたことを振り返りながら、家も心の中も片づけて、ちょっと先を見てワクワクしてみませんか。
気になっていることを片づけ、「これからもよろしくね!」と自分に言ってあげてほしいです。いつも後ろ向きに生きてきた私も、こう言えるようになりましたから、みなさんならきっと大丈夫です。
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