夫の実家でさらっとレスとEDを打ち明けた

そんなこんなで不妊治療をどこまでステップアップさせるか悩み始めていた頃。夫の実家へ帰省することになりました。

義母と夫のお姉さんと3人で台所のテーブルを囲み、お茶を飲みながら世間話をしていたときです。ふと夫のお姉さんから「ひかるちゃんは子どもとか欲しいって思ってるの?」と聞かれました。

私は隠すことでもないかなと思って「子どもは欲しいんですけれど、結婚してからずっとレスなんです。夫がEDで。それで不妊治療を始めたんですが、なかなかうまくいってませんね~」となるべく軽い感じで正直に今の状況を率直に話しました。

●ずっと孫の誕生を待ち望んでいた夫側の親族

嫁姑
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夫のお姉さんは「まあ、うちもそういうのぜんぜんないし、珍しいことじゃないから、気にすることないよ~」と。たぶん励ますつもりで言ったんでしょうが、夫のお姉さんはすでに50代。それに女の子が2人も生まれていて、「この人に20代で新婚当初からレスになっている私の気持ちなんてわかるわけないか…」と、あきらめました。けれど義母がすぐに謝ってきたのです。

義母「あらぁ、全然知らなくて。ごめんなさいね。まさかあの子(夫)がそんなことになっていたなんて」本当に申し訳なさそうでした。そして夫のお姉さんには「なんて失礼なこといいだすのよ、もう」と怒ってくれたのです。

「ごめんね、そんな話題したくなかったよね」と謝る夫のお姉さん。悪気がないのは分かっていました。50代にもなって、自分の弟の性事情なんて普通知らないし、相談されても戸惑いますよね。ただ二人とも…、というか夫側の親族の皆さんが、私たち夫婦に子どもが生まれることを熱望していたんだなというのを、このとき初めて知ったのです。

●不妊に悩む夫婦に義母ができることは「お金」

お金

そしてこの帰省中、義母と二人っきりになったときにまた「ひかるさん」と深刻そうな顔で声をかけられました。

義母「不妊治療にかかるお金のことなんだけど、私に出させてくれない? 今までにかかった分も教えてもらえないかしら。ひかるさんは若いし、体に問題ないのに、いろんな検査をしてるってあの子(夫)から聞いて…。私にできることはこれくらいしかないから、ね。お願い。このままじゃ、私、死んでも死にきれないから」

私は「これは私たち夫婦の問題なのでいただけません」と即座にお断りしたのですが、義母の決意は固く。数日後、夫にも相談し、ここは夫のお義母さんの意向に甘えることになりました。

次回はレスだけが原因で不妊治療をステップアップすることになった私たち夫婦の様子をお話ししたいと思います。

◆次回のお話はこちら!

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