●美容師に聞いた「ヘナカラー」のいいところ

――ヘナをしてから髪質がよくなったんですけど、なにがいいんでしょうか?

「ケミカルなカラー剤に比べると、ヘナは圧倒的に頭皮や髪が傷みません。髪のタンパク質を補修する働きもあるので、髪がしっかりしてくるんですよ」

――50代はハリやコシがなくなってきたとか、地肌が見えるという悩みも多くて…

「それはね、カラー剤が原因の場合もあります。アルカリカラーって手軽だけど、10年くらいやってると頭皮がだんだん低温やけどみたいになってくる人もいて。うちの母もそうだったんですけど。ヘナに替えると、傷んだ髪や地肌が半年~1年ほどですっかり健康になりますよ」

――自分でもカラーリングできますか?

「できますよ。毎回全部塗ると毛先が暗くなってしまうので、2回目以降は毛先はあまり塗らずに根元だけにするのがコツ。ビニール手袋をして、手でペーストをポンポンとのせていくと手早くできます。伸びすぎると難しくなるので、3週間~1か月に1度程度、頻度はやや短めにするといいです。アレルギーなどが心配な人はパッチテストで試して」

――色味は選べるんですか?

「僕が使っているものは添加物のない植物性100%のヘナで3種類あります。配合されているハーブの違いによって、染め上がりの色やトリートメント効果に違いがあり、白髪の量や毛質によっても個人差があります。自分でカラーする場合は、仕上がりのイメージで選ぶといいですよ」

ヘナ
ヘナの粉を溶いた状態がこちら。エジプト原産のハーブなので、植物っぽさがあります
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「ヘナで髪が健康になると、モチベーションが上がってまたいろいろな髪形を楽しもうという気になると思いますよ」と赤間さん。それ、わかります! もう坊主でもいいという気分だったのが、かなり前向きになりましたから。

強いてデメリットを挙げるなら、アルカリカラーに比べて染める時間が長いこと。染めたては、ちょっと植物のにおいがすることくらいなので、ダメージヘアに悩む人には本当におすすめ。50代からでも遅くありませんよ。

 

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