老後や安全面を考えると階段のない平屋がいい
家を建てる当初、夫は2階建てを希望していました。しかし、老後のことを考えると階段は大変。
よい運動になるかもしれませんが、いつかは毎日2階まで階段を上るのがつらくなる日が来るでしょう。老後でなくても階段があれば、階段の掃除も必要です。
また、平屋でもロフトをつくる間取りもよく見ます。わが家も検討しましたが、こちらも老後を考えて却下。ハシゴを上らないといけないロフトは、将来、物置になる可能性が高いと思ったからです。
子どもたちのことを考えると、秘密基地のようなロフトがある方が楽しかったでしょう。しかし、「遊んでいて、落ちてしまったら怖い」という気持ちの方が勝りました。
ワンフロアで暮らせる平屋は、マンションのようで快適
すべての画像を見る(全9枚)老後はマンション住まいに住み替える方も多いと聞きます。実際に、夫婦ともにマンション暮らしの経験が長いので便利さはよくわかっています。
戸建てという時点で、マンションとは異なりますが、室内に関しては平屋を選択したことで、マンションのような暮らしができています。
平屋はワンフロアで生活ができるため、部屋と部屋の行き来が、とてもスムーズ。階段がないので、ロボット掃除機を使って全体の掃除ができます。
また、注文住宅なので、同じワンフロアでもマンション時代よりも面積が大きくとれています。広々と快適に過ごせているのもよかったと思っています。
心配な防犯面は、窓の種類やサイズに配慮して対応
2階建て以上の家に比べると防犯面は、やはり心配でした。そのため、防犯カメラは4台設置しています。
さらに窓にも気を使いました。人の出入りができる大きな引き違いの窓は、リビングの1か所のみに。そのほかの窓はFIX窓(写真)とすべり出し窓にしました。
理由は、鍵の閉め忘れのリスクを減らすためです。家全体で人の出入りが可能な窓がたくさんあると、施錠確認が大変だからです。
防犯面の不安は多少ありましたが、「自分たちが老後も困らない」「楽しめる家」であることを優先して、平屋を選択したことは後悔していません。
確かにそのことで、建築面積が大きくなり、2階建てよりも割高になったことも事実です。そのことに関しては、LDKは広く、でも子ども部屋は極力小さく、というメリハリのある間取りで、ある程度抑えることができています。
結果、老後だけでなく、今も広いLDKで、子どもたちとの時間を楽しめています。家づくりの参考になれば幸いです。