●東日本大震災からの復興を支えた猫の存在

牡蠣
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朝7時。海辺の牡蠣むき場に、おばあちゃんたちが作業をするために集まってきました。田代島の大事な産業のひとつが牡蠣の養殖。冬の旬を迎えると大忙しです。この活気をとり戻せたのは猫のおかげでもありました。

震災の津波の影響で、漁の道具や牡蠣棚、むき場を失い途方に暮れていた漁師たち。前に進むため、地元の有志たちが一口支援基金を募る田代島にゃんこ・ザ・プロジェクトを立ち上げました(社団法人田代島にゃんこ共和国・2023年3月に解散)。

「猫島」に元気になってもらおうと全国から支援金が集まり、牡蠣棚をはじめとした設備や、猫のえさ代などに利用。復興の後押しになっていました。

「震災後からは獣医さんが来て、猫を診てくれるようになった」と尾形よしのさんが牡蠣むきをしながら教えてくれました。

猫を守り、猫に守られ、ともに生きる。その姿が「猫島」の自然なかたちでした。

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天然ねこ生活 (扶桑社ムック)

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