(5)残すものを使用頻度の順に収納していく
すべての画像を見る(全4枚)押し入れは中段がもっとも出し入れしやすいので、そこに、よく使うものをしまっていきます。年齢を重ねると高いところの収納は使いにくくなりますので、天袋などには滅多に使わないものか、思い出のものを収納したいですね。それも、できるだけ軽いものにしておくと安心です。
(6)迷っても、もう押し入れの中には戻さない
押し入れの片づけで失敗しないためのポイントがまだあります。それは、出して手に取ったとき捨てられないと思っても、もう元の場所には戻さないことです。使わないけれど迷う、そういうものは、保留箱などに入れてください。紙袋でもかまいません。押し入れの中に収納するのは、あくまでも「使っているか、いついつ使うとわかっているもの」だけが入っているようにしてほしいからです。
保留しておく期間は、自分が納得できる半年や一年と定め、その間に一度でも使えば戻す。そうでなければもう捨てる。こう決めておけば、迷う時間も減らせます。
「迷うものが多かったら…」と思うかもしれませんが、押し入れのなかのものを整理していくうちに判断するスピードがどんどん速くなってくるので大丈夫。初めは迷ったものも、片づけの最後の方でもういちど見直すと、「やっぱりもういらないか」と思えるようになるものです。
●大きな収納場所は早めに片づけるのが吉
50歳で家じゅうの片づけをはじめた私は、今年60歳の還暦を迎えます。ふり返って今しみじみ思うのは、大きなもの、たくさん入る収納場所を、とことん片づけておいてよかったということです。
捨てるのが苦手でずっと避けてきましたが、50代ならまだがんばれるということもわかりました。もちろん60代になっても70代になってもできますが、私のように持病がある人は、早めに片づけをはじめておくのがおすすめです。じっくり時間をかけると、捨てたあと後悔せずにすみますし、リバウンドもしにくいです。連休の1日を利用して、ぜひ押し入れの片づけにトライしてみてませんか?
押し入れの中のものをいかに減らすかということばかり書いてきましたが、減らすことを片づけの目標にするよりも、押し入れを有効に使って部屋をすっきりさせようという思いの方を大切にしてくださいね。
原田さよさんの最新刊『50代はやめどき、捨てどき、楽しみどき』(扶桑社刊)が発売中。