ハウスメーカーでの家づくりの際、間取りや各種住宅設備について、気合を入れて打ち合わせをした日刊住まいライター。しかし照明に関しては、希望のイメージを持っていなかったこともあり、深く考えずメーカーのインテリア担当の案を多く採用しました。実際に1年半住んでみて、成功したと思う照明、失敗したと思う照明について紹介します。

照明
暗すぎ、明るすぎでストレス…。照明は、室内の心地よさを大きく左右する
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ハウスメーカー提案の照明はおしゃれ。でも、実用性は?

わが家は、夫婦、1歳の長男の3人暮らし。1年半前にハウスメーカーで、注文住宅を建てています。筆者はとくに間取りにはこだわり、計41回も図面を描いてもらいました。

一方で、照明に関しては、なんとなくのイメージしかなかったので、ハウスメーカーのインテリア担当者の案を多く採用。打ち合わせは、1回しかしていません。

実際に住んでみて感じたのは、インテリア担当が提案した照明は、やはり家をきれいに見せてくれるということ。やはりインテリアのプロですね。

 

玄関ホール

たとえば、玄関ホールやリビングの壁紙。ダウンライトを照らすことで、おしゃれな空間を演出してくれます。

 

リビング

こんなことは、素人の筆者夫婦は思いつきませんでした。

 

壁紙に照らす用のダウンライトは使わない

しかし実際のところ、普段は壁紙に照らす用のダウンライトは使わないで生活しています。

 

リビングの壁を照らすダウンライトも使わない

なぜなら、間接照明のような演出効果はあるものの、部屋の明るさには、ほとんど影響がないから。消したところで、生活に不自由がないので、電気代節約のために点けていないのです。

ダウンライトは調色・調光なしのスタンダードなもので、1つ1万円ほどします。つまり、数を減らした分だけ導入コストが抑えられます(もちろん、施工にまつわるコストも)。

そう考えると、使用頻度の少ない壁紙を照らすダウンライトは、本当に必要だったのかなと思うときがあります。

 

調光・調色機能はケチってはいけない

わが家は節約のため、リビングのダウンライトは調色・調光なしのスタンダードなものにしました。しかし、これは失敗でした。

 

寝転がって上を見上げるとまぶしい

リビングのソファーに寝転がって上を見上げると、光が直接目に入り、この写真のようにかなりまぶしいです。リビングでくつろぐ時間は長いので、せめて調光機能はつけるべきだったと後悔。

もしもあとからこの機能をつけようとしたり、別の照明器具をつけようとしたりすれば、大きな工事をすることに。出費も大きくなるはずです。

そもそも照明の導入コストを抑えるなら、わが家の場合は、やはり照明の数を減らすのが最適でした。

当初筆者は、23.2畳のLDKのリビング部分(約10畳)にダウンライト10個というプランをメーカーから提案されました。もっと減らせるかインテリア担当に聞いたところ、「あと2個くらいなら、減らしても部屋はそんなに暗くならない」と言われたので、8個に減らしました。

実際住んでみて、8個でも十分の明るさ。そのうえ、先述したリビングの壁紙を照らすダウンライト2個、そしてリビング通路部分のダウンライト2個は、かりに設置しなかったところで生活に支障はなかったでしょう。

 

ダイニングの調色機能つきのダウンライト

一方で、ダイニングキッチンは、ダイニング部分(写真奥)だけ調色機能つきのダウンライトにしました。テーブルで仕事をしたり、将来子どもが勉強したりすることを見越していたからです。

筆者は、読み書きや作業をするときは昼白色、食事時などのリラックスタイムには電球色とシーンによって使い分け。なかなか便利です。

作業効率を上げるための照明と、リラックスするための照明は、性質がまったく異なります。ここはケチらず、お金をかけておいてよかったです。

余談ですが、キッチンのペンダントライトについて。照明としての役目は、正直あってもなくても…というところです。ただし、インテリアのアクセントになっていて、気に入っています。