保湿クリームを塗ってあげるのにも追いかけっこ
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映画ではタオルの妖精として、包み込むような優しさと父性がにじみ出ていた玉木さんですが、私生活でも「父」として、日々忙しくされているそう。「時間の感覚が子ども中心に変わった」と、笑いを交えながら語ります。
「昨晩も今朝も、保湿クリームを塗ってあげるのにも30分くらい追いかけっこして…クリームが冷たいから嫌みたいです。こっちは本気なのに、子どもは鬼ごっこが好きなので、『ダメだよ~』と追いかけると逃げちゃって(笑)。全部終わった後にようやく自分のことができる感じです。子どもを見守るために余裕をもたないと…」
●子育てで大事にしていること
余裕をもとうと思っても、忙しいときはついつい怒ってしまいそうなものですが、玉木さんはどんなふうにお子さんと向き合っているのでしょう。
「最近は着替えも全部やりたがるので、途中で手伝っても、『自分がやる!』と結局最初からやり直したり…。歯みがきの歯間ブラシも自分でやりたがるんです。加減を間違えると痛がるだろうなと心配しつつ、痛いことも覚えさせないとダメかなとも思うので、ちょうどいいタイミングで交代できるように見守って。
子どもが年を重ねていろんなことに触れても、『できないのが当然』と思うんです。なので、同じ目線に立って次にどうしたらいいか、と意識しています。自分でやれることを増やしてあげたいので、見守りながら、必要なときは手を差し伸べるというスタンスですね」
●『残念な夫』がいい教訓に
仕事に育児に大忙しの玉木さん。どうやってバランスをとっているのでしょうか?
「子どもと一緒にいたい気持ちもあるけれど、仕事で離れることがリセットになって、いいバランスのような気がします。うちは共働きなので、周りに助けてもらいつつ、できることは自分がやるようにしています。でも、専業主婦(夫)の方は、気晴らしの時間をとるのも一人じゃ難しいと思います。子育てはパートナー同士の協力が必要だなと実感します。家事や育児を相手にうながすのは、一般的に難しいですが、やっぱり『言い方』が大事なのかも…と思います」
こうした生活スタイルは、過去の役柄が反面教師になっているのだそう。
「昔、『残念な夫。』というドラマで、全然家事をしない“残念な夫”役だったのがいい教訓になっているのかも(笑)。妻役の倉科カナさんの、『家事も仕事みたいなもので、別に暇しているわけじゃないんだから』というセリフがあって。実際子守りをしながら料理や家事をするのはすごく大変で、なにも手につかない(笑)。皆さんよくやっていらっしゃるなと痛感しています」
さらに子育ての当事者として日頃感じている、社会の難しさも語ってくれました。
「子どもが生まれてから、バリアフリーを意識することが増えました。ベビーカーに乗せていて、『ここは階段しかないのか!?』というときに、寝ている子どもをわざわざ起こして降ろせないので、乗せたままベビーカーを抱えて移動したり…。エレベーターを待っているときに、人がいっぱいで乗れなくて、見送って次を待っても、また乗れない…なんてことも経験して大変さを感じました」
●「静かに見る」という概念は捨てて、楽しんでほしい
最後に、映画を観る読者へメッセージをいただきました。
「小さなお子さんがいる方は、まだお子さんと一緒に映画館に足を運んだことがない方がほとんどだと思います。本作は0歳児からOKなので、ぜひ『静かに見る』という概念は捨てて、お子さんと一緒に楽しんで観てもらえたら幸いです。そして、キャラクターがかわいらしくて、テレビシリーズを知らなくても楽しく見ていただける作品なので、お子さんがいない方にもぜひ見てほしいです」
一人の父親として等身大の悩みも共有してくれた玉木さん。子育て世代を優しく応援してくれる『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺにゅうワールド』に、元気と癒しをもらえそうです。
『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺにゅうワールド』
5月19日(金)より全国ロードショー
配給:ローソンエンタテインメント
チケットは大人も子どもも0歳から一律1000円(税込)
公式サイト