●アメリカの小学生の服装はリラックススタイル

アメリカの学校では日本のような入学式、始業式の類はなく、初日から授業が普通に始まるのが一般的です。そのため、これまた悩みどころである「入学式のおしゃれママコーデ」的なワンピースやアンサンブルなど、親側の入学準備も不要。もちろん、子どもにもキッズフォーマルなスーツやボレロ、ドレスを買うことはありません。

アメリカの小学校でも私立だと制服が大半ですが、公立だとほぼ私服登校。アメリカの小学生は、女子ならロンT×レギンスに秋冬は羽織れるものをプラス、男子ならスポーツカジュアルの上下、というイメージでしょうか。とにかく動きやすく、露出が少なければいいようです。

子どものコーデ
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息子はもっぱらフーディーなので、最近はコストコで色違いをまとめ買いしています。雨の多いシアトルは大人も子どももフードつきの服を着がちですが、アメリカでもほかの地域ではまた違う傾向にあるのかもしれません。

低学年までは「サークルタイム」と呼ばれる、日本の保育園や幼稚園での「お集まり」的な時間があるのですが、その際はみんなで輪になって床に座り、アクティビティーを行います。このとき、子どもたちは寝そべったり、あぐらをかいたり、だいぶくつろいだ姿勢となるため、日本の女子小学生のようなワンピースやスカート多めの「JSファッション」では厳しいものがあります。

体育の授業も、わざわざ体操着に着替えることはせず、普段着のままで受けます。アメリカですので上ばき文化はなく、靴は教室でも体育館でも校庭でも1日じゅう、家からはいてきた同じスニーカーやスリッポン。けがをしやすくなるのでサンダルはNGです。

日本とだいぶ違うなぁ~と思うのが、ピアスやカラーリングでしょうか。アメリカでは、生まれたての赤ちゃんにもピアスという家庭が珍しくなく、髪の毛はもともと地毛がそれぞれ違う色をしているうえにピンクやグリーンに染めている子もいて、とてもカラフルです。また、コスチューム系イベントが多く、ハロウィンの仮装の日、パジャマの日、シャツ裏返しの日、スーパーヒーローのコスプレの日、ミスマッチコーデの日、応援するスポーツ・チームのユニフォームを着る日などが不定期にあります。

わざわざそのための服を買う必要はなく、家にあるもので工夫すればOK。強制ではなく希望者のみですが、子どもたちはそれぞれのテーマの服装で登校し、非日常な1日を楽しんでいる様子です。

アメリカの小学生は昨年の春からマスクを着用しなくて良くなり、もう1年がたちました。季節のイベント開催も復活し、学校生活はほぼ元通りです。国家非常事態宣言も5月11日には解除される見込みです。コロナ対策による規制の緩和が進む日本の子どもたちも、気分を新たに4月からの新生活を迎えられるといいですね。