年齢を重ねても、いつまでもイキイキと暮らすためには、自分の「いま」を楽しむことが大切。

好評発売中の『別冊天然生活 きょう・のち・あした 歳を重ねて楽しむ暮らし』(扶桑社刊)から、現在72歳の元ミス日本・伊藤千桃さんの幸せのルールをご紹介します。

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72歳、日々の暮らしを楽しむ「幸せルール」

伊藤千桃さん
伊藤千桃さん。愛犬のジゲンと
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神奈川県葉山町で土地に根ざした暮らしをしている伊藤千桃さん。朝から庭仕事に精を出し、収穫した実りをその日のごはんにしたり、保存食にしたり。それが、伊藤さんの穏やかな日常です。

「うちにお金がなくて本当によかった(笑)。おかげで、周りの自然の豊かさに気づき、恩恵をいただいて暮らす知恵がつきました」。

元ミス日本という華やかな経歴をもちながら、飾ったり、見栄を張ったりすることがなく、常にありのまま。人がうらやむような贅沢な暮らしは求めていません。無欲なわけでなく、自分の物差しをしっかりともち、幸せのビジョンを明確にもっています。そして、日々の暮らしのなかでの発見やひらめきが“幸せ”の源泉です。

「ここに住んでさえいられれば、心穏やかに過ごせ、幸せでいられるんです。バッタやトンボと目が合ったり、草木の芽吹きやつぼみの膨らみなどから季節のめぐりを感じたり。自然のなかに身を置くと、いつもなにかしら素敵なことが起こるんですよ。それを見つける楽しさったらない」と伊藤さん。

「なんでも自分で」の精神のもと、常になにかに興味をもって前へ前へと進んでいくことが生きる活力だという伊藤さんの、幸せマイルールをご紹介します。

●「できないことはない」となんでもトライしてみる

4匹のメダカに餌を与える午後のひと時。「秋には赤トンボが飛び交い、季節の訪れを教えてくれます」
4匹のメダカに餌を与える午後のひと時。「秋には赤トンボが飛び交い、季節の訪れを教えてくれます」

庭仕事は朝の日課。庭師に頼むと何十万円もかかることもひとりでやってのけます。4年くらい前に購入した草刈り機の扱いもお手のもの。

「夏場は手では間に合わないので草刈り機でざっと刈り、あとは手作業。庭木の高い枝も長年うまく切れずに苦労していましたが、最近、すばらしい高枝バサミを入手し、いまでははしごを使わずに下から簡単に伐採できて助かっています。庭の木々を剪定しまくっていると、こんなことまでできてなんて幸せな私!と思います」