風邪が流行する時季です。普段はあまり使わないけれど、いざというときにないと困る「薬」。収納や在庫置場は、家の中のどの位置がいいのでしょうか。

「市販の薬箱もありますが、わが家では引き出し収納を利用しています」と語るのは、ライフオーガナイザーの森下純子さん。使いやすい薬の収納について詳しく伺いました。

3段引き出し
引き出し収納&ラベリングで必要な薬を迷わず取り出せる
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動線を考えて薬類は玄関に置く!引き出し式だとさっと出せる

フタつきのボックスなどで薬を管理している人も多いのでは。その場合、そのまま持ち運べるメリットはありますが、なにが入っているのかわからなくなり、在庫管理がしづらい、すぐに取り出せないなどのデメリットも。

引き出し収納にすると片手であけられるので、家族が取り出しやすく、使いやすさも格段にアップします。

●わが家の収納にぴったりサイズ!無印良品の引き出し

扉つき収納の37cmという奥行きに収まるサイズを探していて、ピッタリのサイズを見つけたのが8年前。無印良品の引き出し収納を3段重ねで利用しています。

現在、無印ではもう扱っていないので、ホームセンターや通販で手に入る「fitsケースミニ引き出し」が近いサイズになります。
収納用品を購入するとき、奥行きサイズはとても重要なので、できれば妥協したくないところ。

玄関収納

収納スペースの中で、このボックスをいちばん取り出しやすい高さに置いていますが、家族にとても好評で、ずーっと変わらず定位置になっています。

●マスクとカイロは玄関が取り出しやすい定位置に

薬の管理のポイントは、用途ごとに分けること。

わが家では
(1)マスク&カイロ
(2)飲み薬
(3)塗り薬
とざっくり3ケースに分けています。

ケースごとに分かれているので在庫管理がしやすくなりました。

さらに2つ目のポイントは、置く場所。玄関に置くようにしたことで、動線がよくなりました。

マスク・カイロ

違う場所に置いていたときは、靴を履いてから出かけに「マスクが欲しいー」とか、外に出てから寒くて「カイロを取ってー」など、家族それぞれへの対応が大変でしたが、ここが定位置になってから、家族も自分で取ってくれるようになりました。

●中身はボックスでざっくり区切り、薬の種類を分けておく

ボックスの中身はカゴを使い、飲み薬なら「カゼ薬」「それ以外」など、ざっくりと分けています。

のみ薬

また、錠剤のパッケージはそのまま取っておきます。消費期限もわかりやすく、どんなメーカーの薬を買ったのか一目瞭然。

薬イメージ

塗り薬や絆創膏は救急処置時にすぐに使えるよう、立てられる仕切りボックスに、パッケージから出して収納しています。

飲み薬と塗り薬は別に使うことが多いので、用途別にものの使い方を考えて収納するとグンと使いやすくなります。

家族もそれぞれ、出先で薬を買ってくることが多いので、たまってきなーと思ったら何年かに1回見直し。

増えがちな薬は、ルール決めも大切ですが、動線がいい収納場所へ保管することで管理がラクになります。家族に合った仕組みをつくり8年。一度も変えていない薬収納に、自分でもびっくりです!

※薬を保管・服用する際には、用法や容量、使用期限をきちんと守ってください