●ジャニーさんから教えてもらったファンとの向き合い方

錦織一清さん
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――ちなみに、錦織さん自身は当時ファンのことはどう思っていましたか?

錦織:その当時は昭和の頃だったからなのか、舞台上がいちばん近いみたいな感じでファンとあまり接触がなかった。あとは地方行っても、空港降りるとバスがね、あのマイクロとかワンボックスみたいなのが待ってて。そういうのにポスターとかが窓という窓に全部貼られていた。だから見えないし、もうどこにいるかもわかんないんですよ(笑)!

ファンの人たちから僕らのことを覗き込むこともできないし。それで劇場に入って、楽屋口に着いて入っていくから、街なんかわかるわけない。どんな街なのかも。もう、やっていくことに精一杯で、ガムシャラだったかな。

ただ、ジャニーさんからは、「向こうで手振ってるからちゃんと振り返しなさい」とは言われたな。飛行機乗ったときも空港のデッキみたいなとこからさ、僕らの出る飛行機をさ、ファンが見送ってくれてるんだよね。

そういうときはね、「こうやってやってあげるんだよ」って、ジャニーさんが窓のシェードをこう上げ下げして、「さようなら、ってやりなさい。こうやるとみんながわかるよ」って、合図を送るみたいなことを教えてもらった。そういう挨拶はちゃんとしなさい、って。

――ちゃんとしなさい、と言う人なんですね。

錦織:そう、ちゃんとしなさいって人なんだよね。なんかね、それだけなんですよ、ジャニーさんもメリーさんも。人としての行儀作法だよね。それはすごく教えてもらったな。