●フランスの子どもたちは、なぜ早く巣立ちたいのか？
フランスの子どもたちはなぜ早く巣立ちたいのでしょうか。フランス人の子育てを観察して思うのは、フランスは大人にならないと楽しめないことがたくさんある国ということです。
たとえば、フランス人の大好きなホームパーティ。日本でホームパーティをすると小さな子どもも一緒になって楽しむことが多いと思いますが、フランスでは家にお客様が来てアペリティフ（食前酒）を飲んでいるあたりで、子どもは部屋に戻されます。大人同士の集まりには子どもは連れて行かない文化なのです。
フランスでは、自分の好きにしたければ自分の城を持つことが必要です。子どもに好き勝手させない姿勢は、少々厳しく感じることもありますが、結局「大人はいいなあ」「早く大人になりたいなあ」という心を育てるのに役立っているのかもしれません。
映画の中でも言っていましたが「Tanguy」の家は、子どもにとって居心地がよすぎたようです。
●巣立ったあとは新しい親子関係が待っている
うちの子どもたちも18歳になってから、離れて住んでいます。
日本人の私には少し寂しいのも事実。でも別れるときの切なさが、次に会うときの喜びを倍増させてくれます。
