●友達を呼んでなんとか逃げきった人

「社会人になりたてのとき、軽い気持ちで会員制のバーに足を運んだときに知り合った人。その後お茶をするようになり、親しくなったタイミングで、恋愛の相談がしたいと電話が来て、なにも疑わずに待ち合わせ場所に行きました。すると、そこにはスーツを着た男性と相談相手の友達が。すぐに勧誘だと気づきましたが、男性がいることで逃げられる雰囲気ではなく怖かったです。友達に助けを呼び、なんとか逃げきれました」(北海道・35歳)

有名なマルチ商法の会社だとわかっても、複数人で囲い込まれたり男性がいたりすると、逃げること自体がかなり困難な様子。

●「尊敬する人」や「すごい社長」の怪しいセミナー

尊敬する人
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「学生時代の友人から『尊敬する人のセミナーがあるから一緒に行こう』と誘われました。特別親しい友人ではなく、複数人で遊ぶ位の友人だったため、『なんで私?』と驚き。共通の友人に何気なく話したところ、『それはマルチのセミナーだよ』だと教えられ、本人には資格試験の勉強が忙しいと伝えて断りました。その後、何度も誘いが来て、閉口しました」(埼玉県・43歳)

「親友グループの一人に、『すごい社長の無料の経営塾があるから行かない?』と誘われ、名前を調べるとネット上ではネットワークビジネスの名前が出てきて、『少し考えるね!』と伝えると、『チャンスは今回しかない』とか、『ネットに書かれてるけれど本当はそうじゃない、人生の成功と失敗の法則を学べる』とか『数千万稼げるようになる』などといろいろ言われました。今幸せだから大丈夫と返したら、それからあっさり退散しました」(長崎県・40歳)

本当に有益な情報が得られるセミナーや勉強会なら、友達を誘わずとも一人で行けばいい話です。集客ノルマを信者に課しているケースもあり、しつこく知り合いを呼び込もうとするケースや「お金はいらないから、名前だけ登録させて」と頼み込まれたという人も。

人助けだと思って、怪しいのを承知で出かけてみたら、仮想通貨やFXの勧誘をされたという話もありました。

●「興味がない」とキッパリ断る勇気をもつ

断る

「大学時代にマルチや宗教の集まりによく誘われて、飲み会だと思って行ってから気がついたことが何度もあります。お酒が好きなので愛想はよくしていますが、連絡先を教えない、興味がまったくないですと伝えて帰ることを徹底していました」(滋賀県・35歳)

勧誘してきた人が、たとえ親しい人や、友人、知人、職場の同僚であったとしても、怪しいビジネスや宗教には近寄らないことがいちばん。

おかしいと思っている以上、ハッキリ「NO」と言ってその場を立ち去る勇気を持つことが大切です。