●不安もあったけれど、新たな気づきもあった

管理職になると、えんじ色のキャップと作業着を着用
管理職になると、えんじ色のキャップと作業着を着用
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現場でのキャリアを着実に積んでいった武藤さんですが、6年前に現場を離れデスクワークをメインとする業務に異動。そこで新たな経験を積み、再び管理職として2年前に現場へと戻ることになりました。

「ずっと現場が好きだったので、戻れるのはうれしかったですね。でも、5年離れている間に忘れてしまっていたことや、整備する機体の変更、さらに部下ができて立場も違うし、キャリアを積めば積むほどの恐怖もあって…。うれしいと思う反面、緊張もすごくありました

でも、困ったときに同じ管理職で相談できる人がたくさんいるんですね。全部が全部ひとりですべてを知らなくてもいい。困ったときは頼ることや協力し合うことも大事なんだなって思ったんです」

エンジン

「整備士の仕事は、いかに情報をもっているかが大事。だから、新しい知識と情報に常にアンテナを張りながら、すでにある知識も忘れないために振り返る。あとは、経験を生かしてだれかに教えるための勉強や工夫も怠らずに、これから先も整備士としてがんばっていきたいですね」

●大変だけど、この仕事が大好き!

整備中

整備士は「天職」だという武藤さん。憧れの職業に就くために、とにかく勉強したそうです。そして整備士になった今も、これから先も勉強は続けていくと力強く答え、最後に笑顔でこう話してくれました。

「空の仕事は、出発・到着する人のさまざまな瞬間に立ち会えることも魅力です。以前、海外駐在の友人がJALの便を使って帰国した際に、『ほっとして泣きそうになった』という話を聞いたのですが、そういった安心を提供する仕事にかかわれているのは、やりがいもあってとてもうれしい。だから、もう一度職業を選べるとなっても、飛行機の整備士がいいな、って思います」

格納庫

今回は前後編にわたって、空の仕事に携わる2人を取材させていただきました。最近では、テレビ朝日系で放送していた「NICE FLIGHT!」のように、JALが全面協力をしたドラマも多いそう。それゆえ、リアルな部分も多く、ドラマを通して「空の仕事」を知ることもできます

2人に共通していたのは、今の仕事が大変でも、大好きで誇りをもっているということ、そして乗客たちの快適で安全な飛行機旅のために感謝と心を込めて仕事に臨んでいるということです。ぜひ飛行機を利用する際は、そこで働く人にも注目してみてはいかがでしょうか。