トラブル6.壊れている設備を交換してもらえない

中古物件を購入してそのまま入居する場合、給湯器などの設備はそのまま使う前提になります。売主が「使える」と言ったとしても、仲介業者である立場の筆者は、買主に対し、「引き渡しから7日以内に動作確認をするように」と伝えています。

給湯器の場合は、ガス会社との契約が必要になるので、たしかに手間ではありますが、この買主による確認作業は必須。期間内に、故障している旨を売主に伝えれば、修理費用を請求できます。

以前、弊社で不動産仲介のみを行い、そのまま入居するという案件がありました。「入居してみたら、給湯器が壊れていた」という連絡が来たのは、引き渡しから1か月後の話。

「大丈夫だろうと安易に考え、動作確認をしなかった…」と肩を落とされていました。設備は空室(使わない)期間がある場合、故障するリスクが高くなるものです。売主の方が引っ越してから数か月たっている場合は、より気をつけましょう。

なお、最近はコロナ禍の影響を受けて設備機器の納品までの期間が長くなっています。この点も、ご注意を!

 

トラブル7.近隣からの騒音クレームで工事が進まない

床のコンクリート
コンクリートを削るため大きな音が出る「ハツリ」作業は近隣からのクレームが入りやすいので、事前の丁寧な説明が必要
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騒音問題は、コロナ禍以降に在宅で仕事をする人が増えたことで、ぐっと増えたトラブルです。マンションの場合、管理規約で工事ができる曜日や時間が決められていますので、規約を守りながら遂行していきます。

しかし時間内だとしても、「夜勤明けで疲れているのにうるさくて眠れない」「受験間近なのに集中できない」などさまざまな事情によりクレームが入るもの。工事をストップせざるを得ないケースも。今後のご近所づき合いを考慮すれば、無理に進められないからです。筆者の担当するケースでも、音が出る時間をずらしたり、工事期間を短縮したり。工程を組み直したケースがありました。

ちなみに、施工業者は工事着工前に必ず近隣へのあいさつに行きますが、マンションオーナー自身も、できるだけ参加するとよいでしょう。「顔の見えないだれかの工事音」よりも「顔の見える◯◯さんの家の工事音」の方が、近隣からも理解を得られやすいようです。

以上、さまざまなトラブルを紹介してきました。ぜひ参考にして、スムーズな住まいづくりを目指しましょう。

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