スタイリスト・山本あきこさんの人気連載。「もしかしてファッション以前?」という素朴な疑問から、「この服のスタイリングはどうしたらいい?」という現実的な着こなしまで、大人の女性の「それ、あるある!」というおしゃれのお悩みにお答えしていきます。

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アウターの着こなしバリエーションがない!

みなさん、こんにちは。年が明けた1月、2月はとにかく寒いですよね。この時季は厚手の冬アウターが手放せません。アウターはファッションアイテムのなかでは「大物」ですから、ほかのアイテムのように何着も持っている、という方は少ないと思います。それこそベーシックな形のウールコートなら、何年も着続けることができますので、「毎年冬はこれ!」という方も多いはず。ただそうなると、どうしても着こなしが似てしまい、飽きてしまうという声も。今回はそんなお悩みを解決!

●毎年、冬ファッションの印象が同じ…

冬はいつもコートを着て出かけるから…
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これは仕方がないところもあるのですが、写真を見て自分では変えていたつもりが「まったく同じ…?」と、ショックを受けること、ありますよね(笑)。お気に入りのコートだからこそ、少し工夫して違う雰囲気で着こなすことができたらいいですよね。そこで今回はシンプルなウールコートを想定して、その着こなしアレンジワザを紹介します。

●アウターの次に「目立つ場所」にひと工夫!

解決

(1) 首回りにストールをプラス

アウターの着こなしにアレンジを加えるなら、「アウターの次に目立つ場所」に色や柄を差すのがポイント。ズバリ、「首回り、手元、顔回り」の3か所です! ここにアイテムをプラスすることで、印象が変わります。

まず最初は首回り。ここに、カラフルなストールを巻いてしまうのがいちばん簡単なアレンジ法です。もちろんマフラーでもちろんいいのですが、より面積の大きいストールなら印象を大きく変えやすく、大人世代にふさわしいエレガントさが出せるのでおすすめです。ネイビーやグレー、ベージュ、黒などベーシックカラーのコートなら、華やかな色や柄のストールがとても映えるので、ぜひ思いきったものを選んでみてください。チェックなどの柄ものなら、色合わせも失敗しにくく安心です。

(2) 手元にアームウォーマーをプラス

次は手元! アームウォーマーや手袋で手元の表情を変えると、着こなしがぐんとおしゃれに見えます。袖口からちらりと色が見えれば自分自身の気分もアガり、なにより暖かい! 色はコートと同系色を選ぶと、気負わず簡単に取り入れられます。

(3) 顔回りにニット帽をプラス

最後は顔回り。帽子をかぶると雰囲気が変わるだけでなく、頭が小さく見えるのでバランスよく見えます。きれいめなコートこそ、ニット帽で少しカジュアルにアレンジするのがおすすめ。40、50代がニット帽をかぶる際、フリースやキルティングアウターにプラスしてしまうとかなりご近所感…というか、「山ガール」のようなアウトドアスタイルになってしまいますが、きれいめなウールコートにかぶると、街でちょうどいいカジュアル感に。
黒やネイビーなどのベーシックカラーのコートなら、赤や黄色、グリーンなどカラフルなニット帽が映えます。ただ、カジュアルが苦手な方は、アームウォーマーと同じく、同系色を選ぶと失敗が少ないです。