やるべき家事がいろいろあるのに、なんだかはかどらない、終わらない…そんなことはありませんか? じつは予定がある日こそやるべきことをこなしやすいもの。そこで整理収納アドバイザーでブロガーの三條凛花さんが、予定がない日でも機敏に動ける「3種混合家事」をおすすめしてくれました。
すべての画像を見る(全13枚)時間がたっぷりあるほど、家事がはかどらない理由
まだ結婚前の、社会人時代のことです。忙しさに波のある職場でした。そのときは繁忙期で、私は毎日終電に揺られ、家に着くのは午前すぎという生活を送っていました。
「もっと時間があればいいのに…」
その後、結婚を機に転職することに。
次の仕事が始まるまでには一か月ほど猶予があり、つかの間の専業主婦生活、家をきれいに整えたり、ゆっくりできる時間を楽しもう! とわくわくしていました。
ところが毎日、気がつくと夕方。なにかをできたという感じがまったくないまま。家も思ったほどきれいになりません。自炊もはかどらないし、それ以上のことや趣味の時間なんて到底もてませんでした。
今度は「時間があるのにどうして?」という疑問が生まれました。
あれから何年も考えてわかったことがあります。それは「予定がない日ほど、じつは時間の使い方がむずかしい」ということです。
●予定のある日のほうが家事がはかどる理由
確かに、社会人時代も、平日よりも休日のほうがむしろ家事がはかどりませんでした。それは体が疲れているから休みが必要なのだろうと解釈していました。でも、その二つで大きく違うものがあります。
それは「動くスピード」と「集中力」、それから「ついで力(ついでに動ける機敏さ)」です。予定がある日のほうが、これらが発揮されているのです。
繁忙期以外の私は、仕事を終えて帰ると、ついでにスーパーとドラッグストアに寄り帰宅。そのまま素早く夕飯をつくり、洗いものをし、洗濯を回し、寝る前には多少片づけや掃除もしていました。目の前のことを寝るまでに急いで終わらせなければ明日に響くからです。
けれども休日の私は、お昼近くに起きて、ぼんやりごはんを食べながらテレビを流し、スーパーに行こうと思いながらも身支度ができていないから行けない。そうして気づくと夕方に…。
もちろん、ここまでの差が出るのには平日の疲れや、蓄積されたストレスなども関係していたと思います。けれども、予定という「期限=〆切」があるからこそ、そこに向けて一直線でスピーディーにがんばれるのだと理解しました。
また、予定のあとは身支度ができている状態なので、外出して行なう予定もついでに簡単にすませられますよね。このように、予定のある日なら自動発揮される3つの能力ですが、予定がない日には意識しないと発動しないのです。